オンライン・カジノの詐欺行為を発端に、カジノ王に操られFBIからは追われるハメになったある学生の逆転劇を描くギャンブル・エンターテイメント『ランナーランナー』が11月21日についに公開となりました!主演の学生リッチーにジャスティン・ティンバーレイク(『TIME/タイム』)、彼を翻弄するカジノ王にベン・アフレック(『アルゴ』)を迎え、ヒリヒリする緊張感を演出したのはブラッド・ファーマン監督(『リンカーン弁護士』)。オンラインの持つリスク、賭けごとの中毒性すらも宿した本作は、まさに今、この時代だからこそ生まれ得た本格派のギャンブル映画と言えます。

大手オンライン・カジノ「アルティメットベッド」で実際に起きたオンライン・カジノ不正事件から着想を得て製作された本作。その元オーナーが不正プレーについて語った内容が明らかになった。その手口は、あるシステムを使って他人のカードを覗き見る、というもの。オーナーが話した証拠テープのなかには、被害を受けたプレイヤーの名前も挙げられている。その中にはプロポーカープレイヤーに交ざって、ベン・アフレックの名前が!本作でカジノ王を演じるベン・アフレックは、本作の詐欺被害者である主人公リッチー(ジャスティン・ティンバーレイク)のキャラクターについて「実際にギャンブル業界に多くいるような、数学に強い賢いやつだ。だからポーカーをプレーし、オンライン・ポーカーにも夢中になり、計算上ありえない負け方をして、詐欺に気づいたときにはすでに多額の金を失っているんだ」と語り、自身が演じるカジノ王ブロックについて「コスタリカに渡ってオンライン・ギャンブルのビジネスを始め大成功した男さ。僕はこれまで寡黙でとても内省的なキャラクターを多く演じてきた。しかし今回の役はどんどん回りを炊きつける。言動がカリスマ的で、セクシーさも併せ持つ役柄だ。独り言や大げさな身振りも交えて、ジャスティンのキャラクターに対して、支配的になっていく。これは面白いと思ったよ」と語った。実際に被害にあった事件についてベン・アフレックからは何も語られてはいないが、その教訓は本作の熱演に繋がっている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa