■83歳のロバート・デュバルまだまだ健在!
ハリウッド・フィルム・アワード2014 助演男優賞、受賞!

14日に行われたアカデミー賞の行方を占う前哨戦の1つ、ハリウッド・フィルム・アワード2014にて、ロバート・デュバルが最優秀助演男優賞を受賞しました!
1月17日に公開される『ジャッジ 裁かれる判事』では、正義を貫いてきた判事を演じ、ロバート・ダウニー・JRの父親役として、圧巻の演技で魅了し、今回の受賞に至りました。
プレゼンターは受賞作『ジャッジ 裁かれる判事』の主演のロバート・ダウニーJR.。
ダウニーからデュバルへのトロフィーの贈与に多くのハリウッドスターが集まった会場内がスタンディングオベ—ションとなり、興奮の渦に包まれました!

■「授賞式のロバート・デュバルのコメント(一部)
「Hollywood Supporting Actor Award 助演男優賞
Robert Duvall

今回映画のオファーを受ける決断をしたのはロバート・ダウニーJR.の存在が一番大きいです。
彼は非常に才能に恵まれていていながら、話しやすく、人々に好かれる人間です。
彼と彼の奥さまであるプロデューサーのスーザン・ダウニー、そしてスタジオの皆さんと素晴らしい時間を一緒に過ごすことができたと思っています。
この映画でいろんな方々からインタビューを受けました。

私に「ロバート・ダウニーJr.のどこが一番好きですか?」という質問があったりしましたが、私はいつも「彼はチャップリンみたいな役者だ・・・まだ(本物には)会ったことがないけどね 笑」と答えていました・・・実はちょうど3日前にチャップリン本人にようやくお会いする機会があったんですよ(笑)。
素晴らしい方だったが、あなたが「ジャッジ 裁かれる判事」で見せてくれた演技と少しも変わらないと思います。

また妻にも感謝したいと思います。
私はもうこの世に生きてきて結構長く、何人かの伴侶に恵まれましたが、彼女は今までの妻の中で最高の妻です(笑)。
(※デュバルはこれまで4度結婚しており、2005年に結婚したアルゼンチン人女優のルシアーナ・ペドラサは41歳年下である)

以前「いつか役者をリタイアすることは?」と聞かれたことがありますが、今夜このような賞を受賞したからもうリタイアしてもいいくらいの気分です。」

■プロダクションノートより

ロバート・デュバルは、この非常に複雑なキャラクターを探っていくことを楽しんだ。
「私が演じる判事は、私たちみんなと同じく、多くの矛盾を抱えて生きている。
彼は家族を大事にする父親であり、息子たちを愛しているが、愛情表現は妻に任せてきた。
その妻が逝ってしまった今、彼は自分ひとりで息子たち、とくにハンク(ロバート・ダウニー・JR)と心を通わせることがどうしてもうまくできない。ハンクとは何年も音信不通で、ハンクに関することはすべて、亡き妻を通して知ってきたので、ふたりには関わり合う手段がないんだ。
そのうえ、判事は過去に起きたある出来事に関してハンクを決して許していない。
いや、許していたとしても、自分にさえ、そう認めることができないんじゃないかな。そんなわけで、この役ではいろいろ興味深いことに取り組むことができたし、自分自身を見つめ直すこともできた」

■ジャンケットインタビューより

Q:人生でなにかまだやり終えていないことはありますか?今あなたがしたいことはなんですか?
ロバート・デュバル:これもまた、答えることは出来ないな。
なぜなら時々、向こうから驚きがやってきて、僕を驚かせるんだ。
「それをやらないといけない」と言ってね。だからどうなるか決して分からない。
でもこの先是非やりたいものはいくつかあるよ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa