圧倒的な完成度とリアリティを持った世界観で 2013 年のカンヌ国際映画祭を激震させ国際批評家連盟賞を受賞し、各国の映画祭を席巻した傑作サスペンススリラー『Blue Ruin』の邦題を『ブルー・リベンジ』とし、2015 年 2 月、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開する運びとなりました。尚、本作はヒューマントラストシネマ渋谷にて 1 月 3 日(土)より開催されます映画祭【未体験ゾーンの映画たち 2015】での上映が決定しております。

ダークな世界観の中で、ひとりの男の孤独な復讐劇をパワフルに描き、「鋭くサスペンスに満ちた傑作」(ヴァラエティ誌)、「シャープで緻密な演出は、コーエン兄弟作品のファンら、多くの観客に響くだろう」(スクリーン誌)と、多くの批評家が絶賛。その評価は世界中に広がり、カンヌ映画祭で上映済の作品としては異例なことに、2014 年サンダンス映画祭へも正式出品を果たしました。
また、公開時には絶賛レビューが全米を駆け巡り、批評サイト Rotten Tomatoes では 96%の高評価を獲得。監督のジェレミー・ソルニエと主演のメイコン・ブレアは一躍、脚光を浴びる事となりました。
ダスティン・ホフマン主演の往年の名作「わらの犬」や、コーエン兄弟の作品群を彷彿とさせる、乾いたバイオレンスと胸に迫るようなドラマは必ずや、日本のファンを魅了することでしょう。

主人公が一言もしゃべらないまま復讐を果たす冒頭 30 分でグっと掴まれた。
血で血を洗う抗争を知力を尽くして切り抜けていく、南部ノワールの拾い物だ。——町山智浩さん(映画評論家)

この壮絶な復讐劇を彩る冷たい“ブルー”のキーカラーは、映画にこびりついた憂鬱な虚無感の象徴でもある。
制御不可能な暴力の痛みと、生々しい戦慄に満ちた近年最高のスリラーだ。——高橋諭治さん(映画ライター)

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執筆者

Yasuhiro Togawa