2009年に第30回吉川英治文学新人賞、第62回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞する他、数々のエンタテインメント書籍ランキングを席巻した原作の「ジョーカー・ゲーム」。日本最高峰のスパイサスペンスものとして絶大な人気を獲得し、現在シリーズ累計70万部のセールスを記録するミステリー小説の金字塔が待望の映画化!主演にKAT−TUNの亀梨和也、謎の女・リンに深田恭子、そして「D機関」の指揮を執る結城中佐に伊勢谷友介。メガホンをとるのは『SR サイタマノラッパー』シリーズで卓越した映像構成と演出力で注目を集める新鋭・入江悠監督。さらに小澤征悦、小出恵介、田口浩正、光石研、嶋田久作など、個性豊かな演技派キャスト陣が集結。加えて、外国人キャストも多数参加し、ミステリアスなストーリーを盛り立てます。
完成が待ちわびられる本作ですが、この度、原作ファンの中でも絶大な人気を誇る“結城中佐”の新ビジュアルとともに、現在編集作業にかかる入江監督から、キャスト陣の印象や本作に込める思いなど、初出しのコメントも到着。

まずは主演・亀梨和也の印象について。「スパイの魅力って影があるところだと思うんです。人間として陽気でハッピーな人はスパイにならない。亀梨君の過去の出演作品を見ていて寂しげな表情や孤独な姿とかがいいなと思っていたので、嘉藤というキャラクターに反映されていると思います。亀梨君は(アクションシーンや、ワイヤーアクションなど)どんどん新しいものやりたい!という感じで、そこは男の子だなと思いましたが、撮影後半の現場で、アクションの量を当初の予定の2倍に増やし、練習期間なしで亀梨君にやってもらうという、すごくハードルの高い要求をしたんですけど、亀梨君はやりきってくれましたね。やはり呑み込みの早さはすごいですよ。」と大絶賛。
さらに、今回初めてアクションに挑戦した深田恭子については「深田さんはアクションを練習している姿がすごく可愛らしかったです。でも、大人の女性の妖艶な感じというか妖しい感じもあって、撮影していても時々はっとする表情をされるので、現場ですごくドキッとしました。」と語る。
秘密組織“D機関”の司令塔・結城中佐を演じた伊勢谷友介に関しては「伊勢谷さんはご自身も英語が喋れるしグローバルな感覚がある方なので、物事の見方が広い。すごく自由な方だなと思いました。芝居する時も『今やりすぎたかな?』と気軽に相談してくれるので、かなり細かいところまで話し合うことが出来ました。衣装も“D機関”の司令塔ということで、組織のトップらしい衣装など制作サイドのニュアンスをすごく汲んでくれて『じゃあこうゆう風に着たらいいかな』と言ってくれる。良い兄貴という感じで、とても頼もしい存在でしたね。」

「僕の人生において重要な映画になるだろうなと思います。大規模な撮影を、さらに海外でさせて頂いて、普通の監督でもなかなか味わえない初めてづくしのことをやらせて頂いたという意味では大きな作品です。しかも僕の大好きなスパイ映画ですから。日本でこうゆうジャンルの映画ってなかなか無かったと思うので、こうゆうジャンルがもっと増えたらいいなと思うし、若いお客さんに見てもらえたら嬉しいですね。僕がミッションインポッシブルにはまったように。亀梨さんにとっても代表作になってほしいです。この映画が今までで一番かっこいい亀梨さんが観られるようにと思って撮っていましたから。」と熱く語った。

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執筆者

Yasuhiro Togawa