第146回直木賞を受賞した葉室麟による原作を、黒澤明監督の愛弟子・小泉堯史が自ら脚本も手掛け監督した映画『蜩ノ記』。キャストには、役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子とまさに日本映画界を代表する俳優陣が集結し、師弟愛、夫婦愛、家族愛、そして初めての恋と、人が人生で出会う様々な愛を描いた作品で、10月4日より劇場公開、10月16日には大ヒット舞台挨拶を行い、公開4週目に入っても、劇場には幅広い年代の多くのお客様が詰めかけています。

初日舞台挨拶にて著名人の手形モニュメントで有名な合歓の広場に、日本映画界への功績を称え日本人俳優として22年ぶりに役所広司さん、原田美枝子さんの手形が加わることが知らされ、舞台上で手形の作成を行いました。そして本日(10月31日)、その手形が合歓の広場に設置されました!手形を作成した際には、原田さんは「照れくさいですね」と、役所さんは「横綱になった気分。いつか『蜩ノ記』の家族の手形が並んだらいいね」と後輩たちへ大きな背中を見せながらエールを送っており、1つの重さがおよそ13キロもある実際に設置された手形は、2つ隣同士に並んでおり、劇中の夫婦のように仲睦まじくひときわ輝きを見せていました。

公開直後に記録的台風に見舞われながらも公開4週目で(10/30現在)で動員77万人を突破し、その後も順調に成績を伸ばし続けている本作。また興行収入は904,197,900円で、まもなく10億を突破しそうです。映画を観た方々からは、「深い感動を覚えた」「静かだけれど情熱を秘めた良い作品だった」などの感想が集まり、中には病の人が映画をみて生きる力を取り戻したと話すなど、映画の力を感じずにはいられない報告も届いています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa