孤高の天才か、それとも狂気の破壊者か!?
スペインが世界に誇る型破りな才能、 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシアの世界

パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリといった不世出のアーティストを輩出してきたスペインは、言わずと知れた芸術と情熱の国。映画史上においてもルイス・ブニュエル、ペドロ・アルモドバルらの希代の才能を生み出してきたこの国は、世界的に見ても極めてユニークな映画の産地として名高い。そんなスペイン映画界で今、偉大なる先達たちの濃厚なラテンの血を受け継ぐかのように、驚異的な傑作&怪作を連打している型破りなフィルムメーカーがいる。その名もアレックス・デ・ラ・イグレシア。俗に言う“天才と狂気は紙一重”なる表現が、これほどふさわしい監督にはそうそうお目にかかれるものではない。
これまでのイグレシア作品は、特集上映やDVDリリースを含めるとほとんどが日本に輸入されてきたが、いずれもひっそりと紹介されたため、一部のファンの熱狂的な支持を獲得するにとどまってきた。そして、このたびゴヤ賞8部門を独占した『スガラムルディの魔女』(13)と奇想天外なブラック・コメディ『刺さった男』(12)の連続公開が決定。はたしてアレックス・デ・ラ・イグレシアとは孤高の天才か、それとも狂気の破壊者か。あなた自身の目で、しかと見極めてほしい。

“崖っぷちの男”を玩ぶ魔女たちの秘密と、 “どん底の男”が命懸けで魅せるショータイム!
究極の驚きに満ちたイグレシアの2作品を連続公開

予告編::http://youtu.be/YpP_Ia3orkA

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執筆者

Yasuhiro Togawa