この度、キングレコードでは、日本アート・シアター・ギルドの旧作を発売しているシリーズ、ATGライブラリーの最新リリースとして、11/5(水)に伝説のカルト映画『人魚伝説』を、HDニューマスター版で、初Blu-ray&再DVDで発売いたします。(発売・販売元:キングレコード)
『人魚伝説』(1984年)は、原発建設をめぐる陰謀で夫を殺された若い海女が復讐の鬼と化す凄絶なバイオレンス・アクションで、邦画史上における人気カルト作の中でも、今なお語り継がれる傑作中の傑作。また、当時の新進気鋭の9人の監督(※)たちが設立したディレクターズ・カンパニーの記念すべき第一回作品で、監督は池田敏春。
本作を語る上で欠かせないのが、主演女優・白都真理の迫真の演技。喪失、恨み、裏切り、憎悪、絶望・・・。人間の中にある全ての負を爆発させ、復讐へと向かう主人公を全身全霊で演じきり、本作で、ヨコハマ映画祭、湯布院映画祭の主演女優賞を受賞。

本作を発売するにあたり、制作陣は、「なんとしても白都さんご本人から話を伺いたい」という思いから、交渉を重ね、白都さんご本人も「30年たった今なら・・・」ということで、映像特典としてご本人のインタビューを収録することが奇跡的に決定、まさに、今というタイミングだからこそ実現した企画となった。
特典の長さは85分に及び、学生の頃から女優デビューに至るまでのエピソードから、池田監督、そして『人魚伝説』との出会い、そして、海女役としての素潜り練習について、また、ロケ地では、次々とスタッフがいなくなり、ほぼ軟禁に近い状況で、笑顔封印、電話NG、マネージャーと会うことさえも禁じられた過酷な日々が語られる。

また、2010年、本作のロケ地であった志摩の海で自ら命をたった故・池田監督のとの思い出、女優人生の中でも忘れられない出来事など、30年の時を経て、これまで一度も語られることのなかった思い、そして、大変貴重なエピソードの数々を披露してくれた。聞き手は、映画監督/映画評論家の樋口尚文。

11/5(水)の『人魚伝説』Blu-ray&DVDの発売を記念し、東京・池袋の名画座「新文芸坐」にて、“『人魚伝説』Blu-ray発売記念 日本カルト映画入門Vol.3 池田敏春編”と銘打ち、故・池田敏春監督の代表作4作品を上映することが決定しました。上映作は、『人魚伝説』(1984)、 『天使のはらわた 赤い淫画』 (1981)、 『死霊の罠』(1988)、『ちぎれた愛の殺人』(1993)となります。
さらに、『人魚伝説』の上映前に、主演女優の白都真理さんがトークショーとして登壇することが決定しました。
これまで語ることのなかった本作について、ご本人からライブでお話を聞ける、またとない機会となっております。

『人魚伝説』Blu-ray発売記念 日本カルト映画入門Vol.3 池田敏春編
【会場】東京・池袋「新文芸坐」03-3971-9422 http://www.shin-bungeiza.com/
【日時】 2014年11月8日 22:15開場 22:30開演(翌6:05終映予定)
【入場料金】一般2600円、前売・友の会2400円
【トークショー】白都真理(女優・『人魚伝説』主演)、樋口尚文(映画監督/映画評論家)
【上映作品】 『人魚伝説』(1984)
『天使のはらわた 赤い淫画』(1981)
『死霊の罠』(1988)
『ちぎれた愛の殺人』(1993)
※終夜興行のため18歳未満の方はご入場いただけません/ ※前売券・当日券記載の整理番号順でのご入場です
※当日は女性専用席もございます

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa