中国の性的マイノリティ(クィア)活動家で、映画監督・作家でもある崔子恩(Cui Zi’En)の来日を受け、崔氏が運営に携わる北京クィア映画祭(Beijing Queer Film Festival)との協賛企画「中国×クィア×映画祭」を東京都内で開催します。当日は、第7回北京クィア映画祭(2014)上映作品の中からジェンダーやセクシュアリティをテーマにした中国の映画作品を7本上映するとともに、崔氏によるトークイベントも予定しています。

# 日時: 2014年10月28日(火)18:30開場 19:00開演 22:30閉演
# 会場: Art Live Space「新井薬師スペシャルカラーズ」
    東京都中野区新井5-9-1 アーバンハイム津嶋地下
    JRおよび東西線 中野駅 徒歩13分/西武新宿線新井薬師前 徒歩5分
# 入場料: 1ドリンク500円+※カンパ(500円〜)
    ※本企画は非営利運営のため、頂戴したカンパは会場費用等に充てます。
     500円以上の金額で、無理のない範囲でご協力ください。
# 上映作品: 中国大陸で制作されたジェンダーやセクシュアリティをテーマにした作品。
      フィクション2編、ドキュメンタリー5編の計7作品(全作品日本初上映)
# トーク内容: 2001年の設立以来、北京大学や北京市政府等から弾圧を受けながらも開催を続けてきた北京クィア映画祭の歴史や、中国大陸における性的マイノリティの社会運動やフェミニズム、クィア・ムーブメント等について。
# 協賛:北京クィア映画祭(Beijing Queer Film Festival / 北京酷児影展)

*****【以下、上映作品一覧は監督名『邦題』(英題)上映時間】*********
・崔子恩『夜景』(NIGHT SCENE)73分
・範坡坡『ヴァギナ×チャイナ〜まんこ語っちゃいな〜(仮)』(VaChina Monologue) 30分
・甄晨『中国同性愛社会から本日のニュースをお届けします』(Breaking News from a Homosexual China)
・Stephanie『バイセクシュアルについて語るときに我々の語ること(仮)』(What Do We Talk about When We Talk About Bisexuality?) 7分
・小羽『胸について』(About Boobs) 3分
・Bitty『わたし♡オカマのタチ』(She’s a Queenie Top) 4分 他1編
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#「クィア」(Queer ・酷児)とは:
英語圏では「オカマ」「ホモ」「変態」等の蔑称として使用されてきた歴史を持つが、蔑称を逆手にとって、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)や様々な性的少数者の行き方をポジティブにとらえ直す言葉として、主に社会運動の文脈で使われている。北京クィア映画祭は中国における性的マイノリティの社会運動を牽引してきた存在として、中華圏で広く知られている。

# 崔子恩プロフィール
中国黒竜江省出身。北京電影学院副教授。小説家、映画監督、社会運動家。中国大陸ではじめて同性愛をテーマにした小説作品を発表し、以後も性的マイノリティやクィアをテーマに様々なスタイルの作品を発表。2000年には同性愛者としてマスメディアでカミングアウトを果たして世論を喚起した。2001年以来、当局と闘いながら活動を続ける北京クィア映画祭を思想・実践面で牽引してきた人物でもある。

執筆者

Yasuhiro Togawa