ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作であり、愛らしさに満ちた新キャラクターの魅力で注目を集めている『ベイマックス』(12/20公開)の本ポスターがついに完成。使用されたビジュアルは今回日本のために製作された特別なものとなった。

本作は東京とサンフランシスコを融合したかのような架空都市“サンフランソウキョウ”を舞台に、優しすぎるケア・ロボット“ベイマックス”と天才少年“ヒロ”が繰り広げる感動アドベンチャー。

特別に作られた今回のポスターのテーマは日本の夕焼け。サンフランソウキョウに降り注ぐ夕日を描いたものだ。実は空気感(光の加減)についても強いこだわりを持って描かれるこの街は、昼間の強く真っ直ぐな光のイメージはサンフランシスコから──、そして、夕方から夜の少し屈折したファンタジックな光のイメージは日本のそれをイメージしている。それはまさに、映画『ベイマックス』で描かれる事になる、最愛の兄タダシを失った天才少年ヒロの悲しみと、その穴を埋める用に寄り添う優しすぎるベイマックスの何処か切なくもありながらも心温まる2人関係性、そして感動的なストーリーをイメージさせるに相応しいポスターとなった。

リサーチで来日したドン・ホール監督とクリエイターメンバーはそれぞれ日本の文化に感銘を受け、特に光は印象的だったという。「僕らが見た日本の光はとても美しかったんだ。ネオンの光も含めてね。東京はとてもモダンでクールなテクノロジーがあり、サンフランシスコの特徴的な土地と混ぜ合わせる事でとてもクールで興味深く、新しい独創的な世界が作れると思ったんだ。」と語る。
その言葉通り、今回の夕焼けはまさに日本の光のイメージを反映して描かれ、私たち日本人がノスタルジーを感じてしまうビジュアルとして仕上がっている。監督は「このポスターは、夕焼けの光が二人を照らすことによって、ヒロとベイマックスの絆をより際立たせているんだ。日本に影響を受けた美しい光と、ストーリーに込めた想いを感じて欲しい」と続ける。

新事実!実は日本人アーティスト上杉忠弘がコンセプト・アートに参加していた!
さて、何かとフィーチャーされ我々日本人の心に刺さる街“サンフランソウキョウ”。実はこの街のコンセプト・アートには日本人イラストレーターの上杉忠弘が参加しているのだ。彼はストップモーション・アニメ『コララインとボタンの魔女3D』でデザインコンセプトを担当し、アニメーション界の権威であるアニー賞の美術賞を日本人で初めて受賞している世界的なイラストレーターだ。
そんな彼が『ベイマックス』でコンセプト・アートに協力し、日本の光の使い方を徹底的にディズニーのクリエイターに印象付けた。ディズニーのクリエイターは「彼の作品は本当に素晴らしいよ。すべての作品でとてもマジカルな光の使い方をするんだ。」と話し、ドン・ホール監督は「日本の文化を描くために正しい知識と、アーティスティックな感覚を持った日本人にどうしても協力して欲しくて、世界的に有名なタダヒロ・ウエスギにお願いしたんだ。彼は遠く離れた日本から参加してくれて、この作品に広い知識と日本的な特色など多くをもたらしてくれた。本当にラッキーだったよ。」と絶賛。サンフランソウキョウが日本人の心に刺さる理由はこんなところにも隠されていたのだ。

日本で世界に先駆けストーリーが解禁となる<マンガ連載>の大型企画、世界で初めての公式上映となる東京でのワールド・プレミアなど、数々のディズニー史上初の大型展開で大きな話題を提供する『ベイマックス』。ディズニーが日本に色濃く影響を受け生み出した、かけがえのない絆と限りない勇気を描く最高のエンターテイメントは12月20日(土)全国公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa