第27回東京国際映画祭と外部組織の連携企画として、若いフィルムメーカーのための連続講座を開催します。デジタルによって映画作りのハードルは低くなり、劇場公開のチャンスも増え、映画祭への出品は当たり前となり、ネットには映像が溢れています。状況は一見悪くないようだが、実際どうしたらいいか? インディペンデントの作り手や映画を学ぶ学生および上映や配給に携わる関係者などを対象にした、撮ったあとの作品のアウトプットのための実践的なセミナーです。

第2回講座 「デジタルシネマ時代の小規模映画の上映の課題」
映画上映の標準となったDCPにインディペンデントはどう対応するべきか。「DCP対応の方向性」をテーマに、映画批評からの観点や監督の姿勢なども踏まえながら、DCP上映に欠かせないシネマサーバーの解説や、DCP自家制作の実例など、実践的に紹介する。
<http://www.tuad.ac.jp/2014/10/42741/>
・日時:10月27日(月)19:10開場、19:30開演(〜21:30終了予定)
・会場:TOHOシネマズ日本橋・Screen 8
・入場無料 (事前予約不要、先着順で入場可、満席の場合は入場できません)
・主催:東京国際映画祭
・共催:東北芸術工科大学 
・協力:全国映画教育協議会、山形国際ドキュメンタリー映画祭
・司会:加藤 到(東北芸術工科大学教授)
・内容:【第一部】
1、開会の挨拶
根岸吉太郎(映画監督、東北芸術工科大学学長、研究プロジェクト代表者)
2、総論:デジタルシネマ時代の小規模映画の上映について
村山匡一郎(映画評論家、日本大学映画学科教授)
3、サーバーとDCP:サーバー運用からみたDCPについて
仁科 勲 (DOREMI LABS株式会社)
【第二部】
4、DCPでの映画作りについて:監督の立場から
武 正晴 (映画監督、東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門『百円の恋』)
5、DCP自家制作の実践例:Open DCPを用いたDCP制作について
石寺 健一(録音技師、東北芸術工科大学非常勤講師)

東北芸術工科大学<デジタルシネマ時代の小規模映画の上映>研究プロジェクト < http://blog.tuad.ac.jp/dcinema/ >
※専門的な内容も含まれるため、事前にサイトの「DCP基礎知識」をご一読されると予習となります。

■連続講座 http://2014.tiff-jp.net/news/ja/?p=27896
第1回講座 「インディペンデントにとっての新しい出口戦略」10/26 共催:NPO法人独立映画鍋
第3回講座 「世界から見た日本映画の強みと弱み」10/30 共催:ぴあフィルムフェスティバル

執筆者

Yasuhiro Togawa