このたび、安藤桃子監督の最新作『0.5ミリ』が、11月8日からの有楽町スバル座公開に先駆けて、本作のロケ地であり、安藤監督が在住している高知県高知市内で先行公開することが決定いたしました。高知からの文化発信を盛り上げるべく、今回、本作上映のために高知市の行政機関とタッグを組み、期間限定の特設劇場を建設します。

<特設劇場概要>
【正式名称】:高知城西公園内『0.5ミリ』特設劇場
【 場 所 】:高知城の西側に位置する「高知城西公園」野外ステージ周辺
【 目 的 】:城西公園野外ステージを利用して、安藤桃子監督作品「0.5ミリ」の映画上映をすると共に、週末は隣接公園部分で地元の若者とフリーマーケット等を開催し、映画を核とした新しい市民参加型の複合イベントとして計画している。
【 期 間 】:平成26年10月24日(金)〜11月24日(祝) 1ヵ月間を予定。
◆主催:桃山商店/共催:高知市/後援:高知新聞、RKC高知放送

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特設劇場を建設することになった経緯のひとつに、閉館した劇場「高知東映」(大劇ビル)の存在がある。当初はその劇場を再開させることはできないかと安藤監督は考えていた。しかし高知東映は10年以上前に閉館しており、再開させるには設備が十分ではないと判断、上映するにふさわしい場所はないかと地元の行政機関と相談し、今回の城西公園という場所が候補に挙がった。
特設劇場は仮設足場に外壁、防音シート張という構造。高知の地元企業であるカンサイカセツの特許工法「簡易屋根トラス」を採用した全天候型施設であり、客席数は150席前後を予定。最大の特徴は、高知東映の入っていた大劇ビルに残されていた劇場用の椅子、スピーカー、スクリーン、禁煙・非常口のランプ、および緞帳を取り外し、そのまま特設劇場に持ち込み、設置することだ。仮設といえども本物の劇場と同じような環境をつくりだし、またかつての劇場のムードを再現することを目指している。
高知公開を1ヶ月後に控えて、9月24日に大劇ビルの椅子の取り外し作業が行われ、現場もいよいよ着工。高知大学の映画サークルの学生たちがボランティアとして参加するなど、地元住民を巻き込みながら、高知から発信する文化を盛り上げ、文化を継承し、育てることを目的とする。

なお、今回は期間限定の特設劇場だが、いずれは映画の上映施設を市内に常設することが目標。長期的には高知での映画祭開催を視野に入れて、観光誘致となるような大きな動きに結び付けられたらと、安藤監督は語っている。
今夏には、安藤監督が高知市観光プロモーション映像「keep and going 高知市」を撮影。高知の魅力がたっぷり詰まった映像に仕上がっている。
(参考:https://www.youtube.com/watch?v=7gXjqB2VlHc
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◆10月24日(金)の初日には、安藤監督、主演の安藤サクラさん、津川雅彦さん、およびエグゼクティブ・プロデューサーである奥田瑛二さんが舞台挨拶を行う予定。

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執筆者

Yasuhiro Togawa