この度“アジアインディーズのミューズ”杉野希妃関連2作品『欲動』(監督)、『禁忌』(主演・プロデュース)が今秋新宿武蔵野館にて公開が決定致しました。

『欲動』11月22日(土)/『禁忌』12月6日(土)より新宿武蔵野館にてレイトショーとなります。

【欲動】
杉野希妃が三津谷葉子×斎藤工のW主演を迎え男と女の在り方を描く
生きてゆく女と死にゆく男の想いが交差する時、生と性が交じり合う
女優・プロデューサーなどあらゆる枠を超えた表現者・杉野希妃の長編監督劇場初公開作品。バリ島を舞台に繰り広げられる、男女の性愛と人間の生死を描いた物語。男と女の複雑な心理描写を女性監督ならではの繊細なタッチで描く。切なくも美しくダイナミックなベッドシーンは官能的である。ガムラン(東南アジアの民族音楽)による音楽やケチャ(バリ島で行われる男声合唱による呪術的な踊り)などバリ島オールロケシーンは圧巻。2012年のベルリン映画祭で話題になった『動物園からのポストカード』のスタッフも多く参加している。病に苦しむ夫を持ちながらも気丈に振る舞う母性溢れるヒロインを『愛の渦』のOL役が記憶に新しい三津谷葉子が、死への恐怖から不安定になってしまう繊細な夫をフジテレビ系連続ドラマ「昼顏〜平日午後3時の恋人たち〜」に出演の今もっともセクシーな俳優・斎藤工が演じ、今までのイメージにない儚げな顔を見せさらなる魅力を発揮する。

【禁忌】
監禁、レイプ、少年愛・・・女教師と少年の愛にも似た歪んだ関係は衝撃の終焉を迎える
2012年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で話題となった『小さなユリと 第一章・夕方の三十分』の和島香太郎が長編初監督し、杉野希妃がプロデュース兼主演を務めた作品。杉野は今作で少年をレイプするという役を体当たりで演じている。『桐島、部活やめるってよ』、『私の男』、杉野作品である『ほとりの朔子』、『マンガ肉と僕』など話題作に多数出演し、注目を集める若手実力派の太賀が少年役を演じる。さらにベテラン俳優・佐野史郎が脇を固め、監禁、レイプ、同性愛、少年愛、セクシャルマイノリティの禁断の世界をモーツァルトの楽曲にのせ、儚く美しいタッチで描く衝撃作。恋人がいながらも女生徒と関係を持つ女子高教師サラ(杉野希妃)はサラの父親・充(佐野史郎)に監禁され性的な関係を持つ少年・望人(太賀)との出会いから自身が少年愛者だと自覚し、望人を犯してしまう。二人は奇妙な共同生活を送るが、サラが望む少年であった望人は次第に成長し少年ではなくなっていってしまう。サラに対する思いを恋と錯覚する望人が少年であり続けるために自らとった行動とは—。

杉野希妃コメント
和島監督がオリジナルで書かれた『禁忌』の脚本を最初に読んだ時、衝撃を受けました。類を見ない三角関係の物語、これまで演じたことのない難しいキャラクターに挑戦してみたいと強く惹かれました。『欲動』は6年前からの企画です。バリ島という生命力溢れる場所に、三津谷さんと斎藤さんの孤独な佇まい、無駄なものを削ぎ落とした美しさが一層映えます。『欲動』も『禁忌』も、究極の場に立たされた人たちを描いています。主人公は抑圧されながらも何かを渇望し、ある時にその欲望を制御できなくなる。女性独特の熱情を表現できたらと思いました。2作品とも過去に私が制作してきたリアリティ重視の作品とはまた違った、異空間が広がっています。濃密な世界を是非ご堪能いただきたいです。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa