『ヘウォンの恋愛日記』『ソニはご機嫌ななめ』2作が現在公開中であり日本でも人気急上昇中のホン・サンス監督。その監督の最新作『自由が丘で』は、先日の第71回ヴェネチア国際映画祭で好評を博し、9月4日に公開した本国韓国でも大ヒットを記録中。釜山国際映画祭コリアンシネマトゥデイ パノラマ部門への出品が決まっており、10月4日(現地時間)の公式イベントに主演の加瀬亮の参加が決定しました。

加瀬亮にとって、『about love〜台北編〜』(05/易智言監督)、『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12/アッバス・キアロスタミ)以来、3度目の釜山国際映画祭への参加となります。
かねてからホン・サンス監督のファンを公言していた加瀬亮は、一昨年の監督来日時の対談をきっかけに監督と意気投合。本作の主演を掴み取った。クリント・イーストウッド、ミシェル・ゴンドリー、ガス・ヴァン・サント、アッバス・キアロスタミと、世界の名だたる映画監督と仕事をしてきた国際派俳優 加瀬亮が、ホン・サンス監督の現場を経験して、「求めていた監督、出会いたかった監督に出会えた」と本気で惚れ込んでいる。

初の海外でのお披露目となった第71回ヴェネチア国際映画祭では、上映が終了するや満席の会場が拍手喝采に包まれ、「自然な佇まいの加瀬亮の魅力がこの映画を愉しく心地よいものにしている」(ヴァラエティ)など、加瀬の好演を褒めるものなど絶賛評が翌日のメディアを賑わせた。ヴェネチアでの好評を受け、韓国では公開4日で観客動員数1万人を突破する大ヒットスタートを切った。これは2014年度、韓国独立系の映画で最も早いスピードだ。
ヴェネチア、トロント、バンクーバー、ニューヨークなど、海外映画祭にて立て続けに上映され、今回アジア最大級の映画祭といわれる釜山映画祭にて、アジアでは初の映画祭上映となる。加瀬は、ホン・サンス監督、共演者のムン・ソリ、キム・ウィソンらと公式イベントに登壇予定。なお、『自由が丘で』にて加瀬演じるモリがソウルで通うカフェ<自由が丘>のオーナーであり、モリと良いムードになるヨンソン役のムン・ソリは、本年度釜山国際映画祭の開会式にて渡辺謙とともに司会をつとめる。

日本からは、渡辺謙が開会式の司会をつとめ、行定勲監督『真夜中の五分前』のワールドプレミアにて三浦春馬、『さよなら歌舞伎町』にて前田敦子、染谷将太、『私の男』にて浅野忠信、二階堂ふみ、『ザ・テノール』より北乃きいが参加するなど、日本からも豪華ゲストが渡韓し、映画祭を盛り上げる予定だ。

『自由が丘で』加瀬亮出席イベント@釜山国際映画祭

Outdoor Greeting(野外舞台挨拶)
日時:10月4日(土) 12:00〜12:20(20分間)
会場:海雲台(ヘウンデ)BIFF VILLAGE 野外舞台
*加瀬亮、ムン・ソリ、キム・ウィソン

GV (観客との対話)
日時:10月4日(土) 17:37〜18:07(30分間)
会場:MEGABOX海雲台4館
*『自由が丘で』の上映は16時:00分から始まり、上映終了後にすぐGVが始まります。
*ホン・サンス監督、加瀬亮、ムン・ソリ、キム・ウィソン

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執筆者

Yasuhiro Togawa