2012年1月に公開され小規模公開ながら大ヒットを記録した『しあわせのパン』のスタッフが、北海道を舞台にしてお贈りする映画『ぶどうのなみだ』。今度は北海道・空知(そらち)地方の“ワイナリー”を舞台にした物語です。

主演は、『しあわせのパン』につづき、北海道出身で映画・TVと大活躍中の大泉洋。共演に、デビュー後本格的な演技初挑戦となるシンガーソングライターの安藤裕子。そして、ヴェネチア国際映画祭で最優秀新人賞を受賞した若手実力派・染谷将太。監督は『しあわせのパン』を手がけ、同名小説も高く評価された三島有紀子。今回もオリジナル脚本を書き下ろし、オール北海道ロケに臨みました。

映画の公開を前に、本作をご覧になった著名人の方々から絶賛コメントが到着しました。三島有紀子監督次回作『繕い裁つ人』で主演を務める中谷美紀さんをはじめ、料理家の栗原はるみさん、パン好きで知らない人はいないブーランジェ(パン職人)の志賀勝栄さん、雑誌などで活躍するモデルのKIKIさん、「ダ・ヴィンチ」ほか雑誌編集部の皆さまが本作への熱い想いを寄せてくれています。

●中谷美紀(女優)
人生を賭してぶどうを育む男と、根を張ることなく放浪する女の心が近づく頃、この映画に心地よく酔わされ
ていることに気づきました。

●栗原はるみ(料理家)
いい仲間がいれば人生は楽しい。
さみしい時にこそ、素直になって心を開ければ誰かが必ず力になってくれる。
私はあの仲間の一員になりたかった。きっと仲良くなっていたはずだから。

● KIKI(モデル/女優)
土の味はどんなだったろうか 風の香りはどんなだったろうか 空の色はどんなだったろうか
あの人の笑顔はどんなだったろうか 思い出すと同時になみだが零れそうな こころやさしくなる映画でした

●志賀勝栄(シニフィアン シニフィエ)
ワインや料理を題材にした映像は職業柄記憶にしっかりと残っている。
ぶどうのなみだも同じように自分の心にしっかり刻まれている。

●岡 昌治(一般社団法人日本ソムリエ協会 会長)
アオとロク兄弟の確執と絆、エリカや仲間が加わった愛情こもった人間模様。
見終った後には、一服の清涼感を感じました。
ぶどうのなみだ。我々ソムリエはそれを「グットドール(黄金のしずく)」と呼んでいます。
この作品は、とても素敵なひとしずくでした。

●鹿野 淳(MUSICA)
人間と大地は必然に基づいて生まれ育つが、
あまりにも脆く、あまりにも儚く、あまりにもあっけなく死に絶える。
だからこそ人間と大地と自然は美しいし、生きる強さを誰もが持っている。
そのことを北の果ての大地と最高の名優(=盟友)に教えてもらった、大切な映画です。

●関口靖彦(「ダ・ヴィンチ」編集長)
大泉洋さん、染谷将太さん、そして安藤裕子さん。
アオ、ロク、エリカの痛みと熱さを切々と伝えてくる主役3人の演技が、涙が、
微笑みが、目に焼きついて離れない。

●大塚美夏(「ナチュリラ」副編集長)
大人のファンタジーですが、安藤さんの存在感がピリリとしたスパイス となって、
ほどよいさじ加減のリアリティさがよかったです。
秋にぴったりのしっとりビターな物語だと思いました。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa