人気俳優ロビン・ウィリアムズが現地時間8月11日にカリフォルニア州の自宅で亡くなっているのが発見されました。FOX(運営:FOXインターナショナル・チャンネルズ株式会社、本社:東京都渋谷区、代表取締役:西川高幹)では、ロビンへの追悼の気持ちを込め、2014年8月24日(日)13:00より、予定を変更し、“ロビン・ウィリアムズ追悼スペシャル 『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』 ベスト・エピソード”を放送いたします。

 ロビン・ウィリアムズの悲報に接し、彼が主役を務めるドラマ『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』を制作したスタジオ20世紀FOXテレビは、以下のコメントを寄せています。“ロビン・ウィリアムズはコメディー界の巨匠でした。わたしたちは『クレイジーワン』で1シーズンしか共に過ごせませんでしたが、彼は温かく、楽しく、そして正真正銘のプロフェッショナルでした。同作品のキャスト、クルー皆、彼のことが大好きで彼と仕事が出来ることをとても楽しんでいました。そしてわたしたちの思いが彼の家族、友人に届きますように・・・。ロビンのような人は他にはいません。”

 『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』は、シカゴにある大手広告代理店を舞台に、業界の裏側を描いた痛快コメディー・ドラマです。ロビン・ウィリアムズは実在の大手広告代理店の創設者がモデルと言われている、数々の型破りなアイディアを生み出してきた敏腕クリエイターを演じています。遊び心に溢れ、何事も直観で行動し、カリスマ性を持つ天才的クリエイターを、ロビン節全開の独特なリズムで熱演。セリフとアドリブの境界線が分からないような掛け合いも多く登場し、ロビン・ウィリアムズの魅力が存分に詰まった作品です。娘役の女優サラ・ミシェル・ゲラーはロビン・ウィリアムズとの共演を熱望したというだけあり、二人の親子関係は絶妙で、軽快なジョークやわきあいあいとしたやり取りがファミリー・コメディーのような温かさも生み出しています。本作はロビンにとって31年ぶりのTVシリーズのレギュラー出演でした。

 素晴らしい活躍を見せてくれたロビン・ウィリアムズのご冥福を心よりお祈りいたします。

<放送スケジュール>
ロビン・ウィリアムズ 追悼スペシャル 『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』 ベスト・エピソード
FOXチャンネルにて放送 2014年8月24日(日)13:00〜18:30

<放送エピソード> ※放送エピソードは変更になる場合があります。30分番組を11話(エピソード)放送します。
『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』第1〜7、10、14、20、22話

<ロビン・ウィリアムズ プロフィール>
1951年イリノイ州シカゴ生まれの俳優。父親はフォード社の重役で幼少期をデトロイトで過ごした後、  サンフランシスコの大学に進み、テレビで芸能界デビューを果たす。77年に映画デビューを果たすと、84年の映画「ハドソン河のモスコー」での演技で注目を浴びる。その後、「グッドモーニング,ベトナム」でアカデミー賞ノミネートを果たし、4度目のノミネートとなった「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でアカデミー賞を受賞。他にも、ゴールデングローブ賞を6度受賞するなど、あらゆる賞のノミネート・受賞歴をもつ。映画、舞台、テレビドラマで、演技派な役からコメディックな役まで幅広いフィールドで活躍。代表作は映画「いまを生きる」、「シークレット・エージェント」、「ミセス・ダウト」、「ナイト ミュージアム」。

参考資料
【ロビン・ウィリアムズ 追悼スペシャル
『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』 ベスト・エピソード 概要】

第1話 「マクドナルド大作戦 (原題:Pilot)」
サイモン・ロバーツは伝説の広告マン。娘のシドニーと共に広告代理店ルイス・ロバーツ&ロバーツの代表を務めている。今回、一番の得意先マクドナルドから契約打ち切りを宣告されそうになるものの、サイモン流の話術で古いCMのリメイクを提案してピンチを回避。しかしCMソングを歌ってくれる歌手がなかなか見つからず、ちょうどシカゴを訪れていたケリー・クラークソンに話を持ちかけるが、交渉は思いのほか難航する。

第2話 「失敗は成功のもと (原題:The Spectacular) 」
カフェのイベントを企画することになったシドニー。広場に巨大ポットを用意して人々に無料でコーヒーを振る舞うことにするが、シカゴ特有の強風にあおられてコーヒーの雨が降り、大惨事になってしまう。一方、池の浄化活動を支援しているサイモンは、自らアヒルの子を育てて池に放つことに。アンドリューがザックに嫉妬していることを知り、彼をアヒルの世話係に任命するのだが、今度はザックがやきもちを焼く。

第3話 「 親子の思い出 (原題:Bad Dad) 」
「父と娘の貴重な瞬間」というテーマのCMを作ることになったサイモンとシドニー。シドニーの幼少期に、サイモンが車を運転させたというエピソードを忠実に再現したCMを作り、大きな自信を持って提案する。クライアントの反応は賛否両論ではあったが、ユニークなアイディアに手応えは上々。しかし、次第に議論がCM中の父親の倫理感へと移っていき、思わぬ展開に。

第4話 「 ひらめきの瞬間 (原題:Breakfast Burrito Club) 」
親子で運転の練習をした思い出を基に、保険会社のCMを制作したサイモンとシドニー。成功を確信していた2人だが、リサーチで思うような結果が得られず、シドニーは運転のトラウマがよみがえってしまう。そこでサイモンが再び運転を教えようとするが、怖がるシドニーは発進さえままならない状態。一方、ローレンからザックのコバンザメだと言われたアンドリューは、これまでの自分の振る舞いを改めることにする。

第5話 「 彼女と彼らのカンケイ (原題:She’s So European) 」
以前からのクライアントであり、あらゆる世界で経験豊富なイギリス人のヘレナがシカゴにやってくる。ヘレナはインターネットの出会い系サービスを経営していて、新たにシニア世代向けのサービス開始に伴い、サイモンたちとキャンペーンを企画することに。しかし、彼女は今までのクライアントとは違い、皆のアイドル的存在となり、シドニーは多才な女性として憧れていて、ザックとサイモンもヘレナに熱烈な視線を送る。奇妙な四角関係は果たしてどんな結末に・・・?

第6話 「 現役であるために (原題: Hugging the Now) 」
精力剤パラティスの広告を手がけるサイモンは、ザックやアンドリューにパラティスの常用者だとからかわれ、自分の老いを気にし始める。折しも広告インパクト賞にノミネートされたため、自分が現役だと示したいサイモンは受賞のために宣伝活動を行うことに。一方、インパクト賞の候補者の中に、高校時代の片思いの相手ジョシュがいることを知ったシドニー。パーティーを開催してジョシュを招き、夢の再会を果たす。

第7話 「 麗しのシドニー (原題:Sydney, Australia) 」
元同僚ダニーからラブソング「麗しのシドニー」を受け取ったシドニー。ストーカーまがいの行動におびえたシドニーは、オフィスを訪ねてきたダニーを冷たく拒絶する。一方のサイモンはオーストラリア観光局と契約交渉中。個人的な思い出からオーストラリアを嫌うサイモンは、なかなか首を縦に振らないオーストラリア人を見てさらに憎悪を募らせる。しかしプレゼン中に窮地に陥ったところで、思わぬ打開策が見つかる。

第10話 「 スーパーモデル参上 (原題:Models Love Magic) 」
ルイス・ロバーツ&ロバーツでヴィクトリア・シークレットの撮影が行われることになり、スーパーモデルの登場に浮かれる社員たち。ところが1000万ドルのファンタジーブラをめぐってハプニングが発生し、現場を取り仕切るシドニーはモデルたちに振り回されてしまう。一方、昼食会に出席したサイモンは、顧客の前でゲイであることを隠すゴードンに反発。そんな中、ゴードンの夫ティモシーから助けを求める連絡が入る。

第14話 「 サイモンここにあり (原題:Simon Roberts Was Here) 」
キャットフードのCMを作るにあたり、新たに雇った計量アナリスト、通称クオンツの意見を取り入れることに。しかし数字を重視するクオンツと芸術家肌のサイモンは理解し合えず、顧客の前でプレゼンする資格をめぐって、氷をテーマにした広告案で対決する。一方、キャットフード会社のプリンセスというネコを世話することになったシドニー。次第に情が移っていくが、ネコを飼うと結婚から遠ざかるとクオンツに指摘されてしまう。

第20話 「 理想のカップル (原題:Love Sucks) 」
作家の女性と順調に愛を育んでいるサイモン。理想のカップルだったゴードンとティモシーが仲たがいしたことを知り、2人を復縁させるべくゴードンに冒険心を持たせようとする。しかしゴードンには一向に成長の兆しが見られず、サイモン自身も恋愛に希望を持てなくなってしまう。一方、“ダニ人間”と呼ばれているジーンの鍵を拾ってしまったアンドリューは、彼女に寄生されたかのように付きまとわれ、新たな宿主を探すことに。

第22話 「 運命の1票 (原題:The Lighthouse ) 」
代理店の買収に応じるかどうかで真っ向から対立しているサイモンとゴードン。取締役会の投票で方針を決定することになり、役員の1人であるシドニーの母親ペイジも来社。サイモンとゴードンはペイジが握っている決定票をめぐり、あの手この手で彼女の気を引こうとする。一方、シドニーは “灯台”と称されたペイジに子供の頃から振り回され続けていたが、久しぶりの再会を果たし、次第に母娘の時間を楽しみ始める。

執筆者

Yasuhiro Togawa