韓国の鬼才キム・ギドクがエグゼクティブ・プロデューサー、脚本、編集を務め、第26回東京国際映画祭観客賞を受賞した映画『RED FAMILY』の邦題を『レッド・ファミリー』と決定し、10月4日(土)新宿武蔵野館他全国順次公開する運びとなりました。

今回解禁となったポスタービジュアルは青と赤に真っ二つに区切られた背景に佇む四人の家族の姿。そして彼らの足元には軍服姿の4人の影が描かれる怪しいビジュアル。誰もが羨む4人の韓国家族が、実は北朝鮮のスパイだったという斬新な設定が表現されている。またキャッチコピーには「隣の芝生は、赤い」。「青」が消されて「赤」に直されている。この家族は誰がみても理想の家族であるという羨望と、実は社会主義の赤い<アカ>家族だったというダブルミーニングだ。完璧な一家を演じる北朝鮮スパイが犯す失態。絶体絶命の彼らが、命を賭けてうつ切ない芝居は、涙なしでは見られない。
鬼才キム・ギドクが南北統一の思いを込めて描いた脚本は、彼の秘蔵っ子新人監督イ・ジュヒョンに託された。その暖かい衝撃は、圧倒的絶賛を受け、第26回東京国際映画祭(2013)にて観客賞受賞という快挙を達成した。

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執筆者

Yasuhiro Togawa