昨年のヴェネチア国際映画祭で、突然発表されたツァイ・ミンリャン監督の引退。
このたび、同映画祭審査員大賞を受賞した最後の傑作『郊遊』の公開プロモーションのため、ツァイ・ミンリャン監督と、長きにわたって監督とコンビを組み本作にも主演している盟友リー・カンションが揃って来日、日本のファンと交流するイベントを開催いたします。

イベントでは、ツァイ・ミンリャン作品の中でも、特に傑作と名高い『河』を上映。すでに日本での上映権利が切れ、DVDも発売されていない伝説的な作品を、このイベントのみ1度限り、しかも貴重な35mmプリントで特別上映します。さらに上映後には、ツァイ・ミンリャン監督とリー・カンションを迎え、観客とのQ&Aや2人のサイン会、さらにはスペシャルゲストとのトークなど、たっぷり3時間半の盛りだくさんな内容を予定しています。これで最後になるかもしれないツァイ・ミンリャンとリー・カンションの2人揃っての来日イベント。
*スペシャルゲストは後日公式HPで告知します。

ツァイ・ミンリャン監督引退作『郊遊』公開記念
今回限りの『河』特別上映+蔡明亮&李康生来日記念イベント

日時:6月16日(月)19:00開演(終演22:30予定)
会場:シアター・イメージフォーラム
19:00-20:55 『河』(1997)35mmプリント上映
21:00-22:30 ツァイ・ミンリャン&リー・カンションQ&Aとサイン会
       スペシャルゲストも参加するトークも予定
整理番号付き前売チケット:2,500円(税込)
※当日3,000円のところ(前売り券が完売した場合は当日券の販売はありません)
イベント当日は、開場時間18:45より、整理番号順にご入場いただきます。 
シアター・イメージフォーラム窓口にて5月23日(金)より発売開始!

◆ツァイ・ミンリャン監督  
本作を最後に劇場公開作からの引退を表明した台湾映画界の巨匠
1957年、マレーシア生まれ。77年に台湾に移る。92年、長編映画『青春神話』で映画監督デビュー。
第二作『愛情万歳』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を獲得、第三作『河』は世界の映画史に残る傑作と評価される。その後も『Hole』『西瓜』など数々の作品を発表。2013年、ヴェネチア国際映画祭で劇場映画からの引退を突然表明。10本目の長編映画となる本作は映画監督として最後の作品となる。

◆リー・カンション  
ツァイ・ミンリャン作品の“顔”、本作で初の金馬奨主演男優賞を受賞
1968年台北生まれ。91年テレビ映画『小孩』でツァイ・ミンリャンに見いだされて以降、『青春神話』から本作まで、ツァイ監督の全作品に出演。本作でついに、デビュー21年を経て、中華圏で最も歴史ある映画賞である金馬奨の最優秀主演男優賞を受賞。審査委員長のアン・リー監督に「驚くほどに素晴らしい演技」と絶賛された。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa