★芥川賞作家・伊藤たかみ 最高傑作との誉れ高い原作を映画化!

本作は「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で鮮烈なデビューを果たし、小学館児童出版文化賞受賞作品「ミカ!」から、29歳男性の結婚観を描いた「指輪をはめたい」、 そして芥川賞受賞作品「八月の路上に捨てる」など、幅広い年齢層から支持を得る伊藤たかみの「ドライブイン蒲生」が原作となっている。時代の境目で不器用にあがく父親と姉弟の関係を、既に無くなりつつある「ドライブイン」という時代遅れのユニークな舞台装置を用いて飄々と描いた、作家の“最高傑作”としても名高い作品だ。

★75歳!遅咲きの新人監督、たむらまさき初監督作 “日本インディペンデント界の伝説のキャメラマン”

そんな人気作を監督するのは、 “75歳の遅咲きの新人監督”たむらまさき。「キャメラマン・田村正毅」として知られ、小川伸介監督“三里塚”シリーズはじめ、柳町光男、相米慎二、石井聰亙監督の諸作品を手がけてきた。2003年からは「たむらまさき」名義で、『サッド ヴァケイション』(青山真治)、『私は猫ストーカー』『ゲゲゲの女房』 (鈴木卓爾)など、一貫して日本のインディペンデント映画の屋台骨を支えてきた伝説の撮影監督である。本作は話題となった『ゲゲゲの女房』以来初の作品であり記念すべき監督デビュー作となる。

★22歳にして映画出演総数40本以上!染谷将太 & 黒川芽以が初のヤンキー役に体当たりでチャレンジ!

出演は弱冠21歳にして映画出演総数40本以上、5月に公開を控える『WOOD JOB!(ウッジョブ)』(矢口史靖)、待機作『寄生獣』(山崎貴)でも主演を務める注目の若手実力派俳優・染谷将太。圧倒的なオーラを感じさせる存在感で、父と姉の葛藤の板挟みとなる純朴な高校生を好演。姉役には女優・歌手・アイドルとして幅広く活躍してきた黒川芽以。自身念願であった初のヤンキー役に抜擢され、やさぐれるほどに「オンナ」としての魅力を増し、弟から見ても色気を感じさせる女性像に体当たりでチャレンジしている。また、姉弟の父親役には永瀬正敏。デビュー作『ションベン・ライダー』(相米慎二)でたむらのカメラの前に立てたことを誇りに感じる永瀬が、芸能生活30周年作品として友情出演。音楽は豊田利晃作品の楽曲を担当している、ヤマジカズヒデ。ヤマジのサイケなギターサウンドが蒲生姉弟の気持ちの流れを随所で表現している。

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執筆者

Yasuhiro Togawa