スパイク・ジョーンズ監督4年ぶりの長編最新作として、6月28日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショーとなります『her/世界でひとつの彼女』。ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、そして主人公を魅了し、ときに翻弄する人工知能型OSシステム“サマンサ”の声だけの出演にスカーレット・ヨハンソンと、豪華キャストが紡ぐ、誰も感じたことのない愛おしさ、切なさがぎゅっと詰まったラブストーリーです。本作は第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞し作品賞を含む5部門にノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀作品賞・監督賞ほか数々の映画賞を45受賞、59ノミネートされ賞レースを席巻、多面的に高い評価を得てきました。
 
人と人工知能の恋という、みたことのないラブストーリーでありながら、どこにでもある愛のかたちを直球で捉えた本作。この度、本作を一足早く鑑賞した各界の著名人から、感動と絶賛のコメントが到着いたしました。

アカデミー賞(R)監督賞ノミネートのデビュー作『マルコヴィッチの穴』、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作『アダプテーション』など、常に革新的と評され時代を独特な視点で描きだすその作家性が高く評価されてきた映画監督スパイク・ジョーンズ。『かいじゅうたちのいるところ』以来4年ぶりの長編新作となる本作では、AI(人工知能)との恋という現代的な設定を据えつつも、普遍的な恋する気持ちをエモーショナルに紡ぎ、正面から愛について向き合っています。

本作を鑑賞したスタジオ・ジブリ プロデューサーの鈴木敏夫さんは「人間だって愛を知った日がある。AI(人工知能)だって愛を知る日がある。」とコメント。さらに、『ゆれる』の西川美和監督、アーティストの清川あさみさん、初音ミク×オペラ「THE END」の仕掛け人である渋谷慶一郎さん、漫画家のウィスット・ポンニミットさん、女優の鈴木杏さん、アニメーション映画監督の神山健治さん、「メタルギア」シリーズ監督の小島秀夫さん、将棋ソフトと対局し話題を呼んだ将棋棋士九段の塚田泰明さんなど、各界を代表する著名人が本作を絶賛し、鋭い時代性を持ちながら、いままでの作品とは一線を画す、普遍性を持ち合わせたこのラブストーリーを高く評価しております。

「人間だって愛を知った日がある。AI(人工知能)だって愛を知る日がある。」
—鈴木敏夫/スタジオ・ジブリ プロデューサー

「『残念ながら、この映画に共感は出来ません。私は、実体のある人間関係の構築に成功していますから』そうコメント出来れば幸せだった。いったいいつから、私の人生は、この映画に共感出来てしまうようなものになってしまったんだろう。ほんとうに新しく、ほんとうに今を生きる私たちの虚空と共に在ろうとする、素晴らしい映画だ。」
—西川美和/映画監督

「こんなにも切なくて感動した作品は久しぶり!孤独、テクノロジー、愛。変化に戸惑いながらも、リスクがあるから日々お互いに成長する。だからLOVEは素晴らしいのだ。」
—清川あさみ/アーティスト

「テクノロジーや進化から人間が置いていかれる、という静かな恐怖と期待に共感します。それとは全く別に、MTVと映画の融合という死語をポジティブに使えるときが来たという気がします。つまり美しさと新しさは矛盾しない。大傑作です。」
—渋谷慶一郎/音楽家

「どんな映画 観てどういう気持ちになった それは言いたくない
ただなんの情報も知らない、心空っぽで そんな状態で この her を観に行ってほしい
それがこのいい映画に ちょうどいい」
—ウィスット・ポンニミット/漫画家

「もう会えない大事な人に、たまらなく会いたくなる」
—松久淳/作家

“AIとの恋”なんてテーマ、日本は世界の最先端をいっていたから別に驚きはしないけど、これほどため息の出るラブストーリは見たことがない。バーチャルな恋愛が好きな人は見るべきじゃない。リアルな痛みをともなうから。
—神山健治/アニメーション映画監督

人工知能(AI型OS)との疑似恋愛(ラブストーリー)も、スパイク・ジョーンズの手にかかるとお洒落でキュートなファンタジーになる。ネト充もリア充も、未来(SF)でも現在(リアル)でもないこの「世界でひとつの彼女」に恋して、「夢充」になること間違いない。
—小島秀夫/ゲームデザイナー/「メタルギア」シリーズ監督

素晴らしいコメディーだと思って見ていたのに、ある瞬間から主人公と自分が重なってくる、ありえない話なのに自分の中にピッタリはまってくる、そして今までにしたことのないときめきと感動に驚き続ける…
終わった後にあるものに話しかけたくなりますのでご注意を…僕は話しかけました。
—山里亮太(南海キャンディーズ)/芸人

思い出のトゲの痛み 肌に触れたい切なさ 大切にするとは、どういうことなのだろう。
光、風、温度の全てを無意識に人は声に込めているいきものなのかもしれないと、サマンサが教えてくれました。
—鈴木杏/女優

「126分間、会話、映像、物語の温度感、何もかもがもう最高だった。」
—いしわたり淳治/作詞家・音楽プロデューサー

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執筆者

Yasuhiro Togawa