ディズニー・クラッシック・アニメーションの金字塔として、半世紀以上も世界中で愛され続けている「眠れる森の美女」。に隠されていた、“禁断の呪い”が生んだ究極の愛の物語を描いた『マレフィセント』(7/5公開)。本作で、ものまねタレントの福田彩乃さんが3人の妖精役で、ディズニー映画に初挑戦!しかも、1人で年齢も性格もバラバラな、役名も違う3人の妖精の声を演じ分けるという難役に挑戦することが決定した。
 
 この作品の主人公は、「眠れる森の美女」のヒロイン、オーロラ姫…ではなく、彼女に“永遠の眠り” の呪いをかけた邪悪な妖精マレフィセント。マレフィセントを演じるのは、多くの女性から羨望の眼差しを受ける女優、アンジェリーナ・ジョリー。彼女の人生とリンクする点が多いこの役は、その見た目のみならず、マレフィセント=アンジェリーナ・ジョリーと言っていいほどのはまり役で、初めてディズニー映画出演を果たしています。
 
 そんな『マレフィセント』で福田彩乃さんは3人の妖精(ノットグラス、フィリットル、シスルウィット)役に対し、モノマネで磨いた技術を駆使してオーロラ姫(エル・ファニング)の世話をする3人の妖精をディズニー史上初の1人3役という荒業に挑戦。アフレコ当日には、早いテンポで畳み掛けるようなセリフ回しで見事に3役演じ分け、その技術力の高さにスタッフからも驚きの声が上がるほど。自身のモノマネ・レパートリーから、(ノットグラス=YOU、フリットル=美輪明宏、シスルウィット=絢香)と、それぞれのキャラクターに合わせたモノマネバージョンのアフレコも披露していた。

福田彩乃さん コメント

■<初めてのディズニー映画の声優挑戦について>
大好きなディズニー映画に自分の声が吹き込まれる!想像しただけでワクワクして嬉しくて、毎日胸が高鳴る思いでいっぱいです。  
家族には実はまだ話しをしていないので、このまま内緒にておこうか迷っています。 映画が公開されたらまず自分が観て、「この映画すごく良かったよ」って勧めてから家族に観てもらって、どの吹き替えか当ててもらったり。あ、最後のエンドロールでバレちゃいますね。(笑)

■<ディズニー史上初の1人3役という難しいチャレンジと役作りについて>
名前や年齢、性格、顔、声。とにかく覚えることや作り込むところが多かったので、まずは一番目についた3人の妖精それぞれの「赤・青・黄色」の衣装のイメージから役作りに入りました。3人の掛け合いはテンポが早く、そこが見せ所でもあったので台本には3色で色分けをして、「赤色はノットグラス、リーダー的存在、低い声、最年長」「黄色はシスルウィット、天然、自分の声」「青色はフリットル、感情の起伏が激しい、高い声」と瞬時に切り替える練習をしたり、アフレコの日は3色の折り紙を持参し、「今日は赤色のノットグラス」と、赤色の折り紙を壁に貼って役作りをしていました。
アフレコは1役ずつ3日間に分けて行われたのですが、最終日にやったフリットルはとても苦戦し、3人の声のバランスを調整するために当日声を作り直したりしました。初めての3役に挑戦し、苦しさや難しさは他の方たちより多かったかもしれませんが、その分嬉しさや感動も他の方より3倍以上味わえてとても贅沢な役をいただいたと思います。

■<モノマネと声優のアフレコ、どちらが難しい?>
両方ともそれぞれ難しさがあると思います。ものまねは、ご本人が言ってそうなこと、言わなさそうなことなど、色んなワードをどのタイミングで引出すかというアドリブ力や、今どんなものまねがベストか、空気を瞬時に読みとる難しさがあります。
声優のお仕事は声を吹き込む他に呼吸の音や、息をのむ時ののど仏がちょっと動く感じの音、息を切らしながら話す話し方など、すごく繊細に細かくやるところが難しかったです。ものまねではできるアドリブも、アフレコは何分何秒とどこで話すか決まっているのでとても神経を使いました。アフレコが終わった直後は平気でしたが、帰宅したら色んなところが筋肉痛になっていて12時間くらい寝てしまいました。

■<アニメ「眠れる森の美女」はお好きでしたか? >
「眠れる森の美女」は女性の憧れですし、あんな風に王子様のキスで目覚めてみたいなってみんなが一度は思ったことがあると思います。だって普通、キスじゃ目覚めないですよね?(笑)でもこれが“ディズニー”だから素敵なんですよね。

■<アニメ「眠れる森の美女」とは違い、悪役「マレフィセント」の目線で描かれると聞いて?>
ディズニーの作品で、主役が悪役の視点で描かれるのは新しいなと思いました。中学生の時、学芸会で「ライオン・キング」の悪役“スカー”を演じましたが、主役の“シンバ”からは見えなかったものが、スカーを演じて違うものが見える面白さがありました。「眠れる森の美女」では影の主役だったけど、マレフィセントからどんなストーリーが見えるのか楽しみです。

■<主演:アンジェリーナ・ジョリーのイメージは?>
かっこいい!スタイルが良い!唇がセクシー!目がきれい!そして素敵な家族もいて、愛に恵まれている。そういうイメージです。
なので、彼女がマレフィセントをやると聞いて、どんな所がマレフィセントと重なっていくんだろうと初めは思っていました。
ただ、アンジェリーナ・ジョリーさんが実は暗い少女時代を過ごしてきたり、今に至るまで紆余曲折あったと聞いて、彼女が内に秘めているものは、マレフィセントが内に秘めているものと少し似ているのかなと、印象が少し変わっていきました。
台本を読んだり、アンジェリーナ・ジョリーさんのことを知っていくうちに、重なる部分がすごく多いのが分かって、マレフィセントってアンジェリーナ・ジョリーさんそのものなのかなって、そんな印象を受けました。

■この映画をどんな人に見て欲しいですか?
女性にはもちろん観てもらいたいですが、男性にも観てもらいたいです。
芯の強さだったり、優しさ、愛おしさ、そして真実の愛がこの作品に描かれているので女性の強さを感じてもらいたいです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa