ケープタウン──そこは神に見捨てられた街

凄惨な殺人事件、次々に消える子供たち──
事件の真相に迫る 2 人の刑事は、街に潜む深い闇に飲み込まれていく
南アフリカ・ケープタウンで人気の元ラグビー選手の娘が殺された。2 人の刑事、ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)が少女の事件当夜の足取りをたどると、ある薬物の売人と会っていたことが分かる。その薬物は、最近頻繁に起こる「児童失踪事件」の現場にも残されていたものだった。薬物の恐ろしい成分が明らかになると、一連の事件は組織的陰謀の表層に過ぎないことがわかってくる。そこには、この街に潜む根深い闇が関係していた。事件の真相に迫りつつあるブライアンとアリにも危険が迫っていた──

オーランド・ブルーム×フォレスト・ウィテカー
かつてない刑事コンビが挑むサスペンス・アクション
ブライアンを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで、日本でも絶大な人気を誇るオーランド・ブルーム。仕事はできるが、女にだらしなく酒を手放せない刑事という、これまでにないワイルド役柄に挑戦。劇中では鍛え上げた見事な肉体を披露している。コンビを組む刑事アリを演じるのは、オスカー俳優フォレスト・ウィテカー。過去に起こった事件により大きなトラウマを抱えるアリというキャラクターを、存在感たっぷりに演じている。2 人の俳優の熱演により、『ケープタウン』は一筋縄ではいかないバディ・ムービーとなった。

450 ページを超える原作、南アフリカでの全編撮影
困難を乗り越え映像化した一流のスタッフたち
原作はフランス推理小説大賞他、7つの賞を受賞した小説「ZULU」。450ページを超えるこのクライム小説を、見事に脚本化したのはフランスの気鋭ジェローム・サル監督と、『あるいは裏切りという名の犬』のジュリアン・ラプノー。撮影はすべて南アフリカで、現地のスタッフ・キャストを使って行われた。初の異国の地での全編撮影にも関わらず、ジェローム・サル監督は見事にこなし、初めてスラム街の危険地域にカメラを入れることにも成功。
カンヌ国際映画祭のクロージングを飾る、緊張感あふれるサスペンス・アクションを作り上げた。

予告編::http://youtu.be/65MtWhcXiXg

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執筆者

Yasuhiro Togawa