このたび、『ユージュアル・サスペクツ』『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガーが製作総指揮を務め、2003 年にイギリスで実際に SNS を利用して起こった“インターネット利用犯罪”を映画化した『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』と SNS で起きた事件をきっかけに表出した、現実での繋がりの希薄さを埋めていく人々を追った、サスペンスフルな群像劇を描いた映画『ディス/コネクト』が5月24日(土)に公開いたします!

警察庁によると、2013 年のサイバー犯罪の検挙件数は前年比 10.6%(779 件)増の 8113 件で、過去最高と発表されました。その検挙状況の内訳は、「ネットワーク利用犯罪」が 0.6%増の 6655 件で過去最高となったほか、「不正アクセス禁止法違反」や「コンピュータ・電磁的記録対象犯罪及び不正指令電磁的記録に関する罪」も増加傾向にあることが明らかになりました。
そんな中、“SNS”がきっかけの事件を題材にした公開間近の2作品は、ごく普通の少年たちが中毒性・匿名性の高い“インターネット世界”に迷い込み、それぞれの事件を起こしたことにより、現代のインターネット社会に対する警告を発しています。

『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』はインターネット上の“チャット”で知り合った女子高生との関係にのめりこみ、予想だにしない驚愕の事件に巻き込まれていく 16 歳の少年の波乱万丈で、アンリアルな日々をサスペンスフルに綴った、英国発の実話を基にした戦慄スリラー。
『ディス/コネクト』は、SNS 上での嫌がらせを原因にある少年が自殺未遂を起こしたことをきっかけに、互いの気持ちを知らずにいた 2 組の親子を中心に、つながりを求めてネット上をさまよう人々が再び絆を取り戻そうとする姿を描いたヒューマンドラマ。
コミュニケーションツールとして、twitter、Facebook、LINE、mixi など、日本の少年少女も様々な SNS を活用している中で、現実とネットの狭間で揺れる彼らのリアルな日常が描かれた作品です。

『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』 製作総指揮:ブライアン・シンガーのコメント
2003年に実際に起こった事件を紹介したジュディ・バカラックによるヴァニティ・フェア誌の記事を読んで、すぐに映画化の権利を手に入れたいと思った。実際の事件は、正直90分という時間では描ききれないほど複雑だと感じたよ。ただ、このストーリーを映画化する上でどうしても描きたかったティーンエイジャーならではの複雑な感性、脆弱性を随所にちりばめることは出来たと思う。

関連作品

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執筆者

Yasuhiro Togawa