この度、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞に輝きました『クィーン・オブ・ベルサイユ』の日本公開が決まりましたのでお知らせします。

アメリカの大富豪シーゲル夫妻の、アメリカ最大の自宅建築計画!

 無一文からタイムシェア(共同所有)リゾートビジネスで、巨万の富を得る大富豪となり、ジョージ・W・ブッシュを大統領にのし上げた男と言われる夫デヴィッド・シーゲル。元ミセス・フロリダでグラマラスボディをもつブロンドの妻ジャッキー。2,500平米もの大邸宅で贅沢三昧の暮らしを送っていた二人が抱いた野望の頂点は、アメリカ最大の邸宅を作るという夢。その総工費は100億円、10のキッチン、15の寝室、30のバスルーム、500人収容のパーティーホールなどを擁する8500平米の新居の建設は順調に進んだ。ベルサイユ宮殿を模したこの邸宅は、ホワイトハウスの2倍の大きさを誇る、約8,400平米の文字通り、宮殿クラスの大豪邸になる予定だ。監督のローレン・グリーンフィールドは、この馬鹿げた、しかしとてつもなく壮大なアメリカンドリームを記録することを夫妻に打診し2007年彼らのベルサイユ宮殿の完成までを記録するドキュメンタリー映画の撮影はスタートしたのだった。しかし…

カメラは見た!アメリカンドリームの頂点からどん底に落ちる大富豪の姿を。

その世界的大惨事は2008年秋に起こった。アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻により世界的な金融危機が起こり、シーゲル夫妻も大きな負債を抱える身になってしまったのだ。カメラが映したのは、大富豪が転落していくその様だった。かくして6割は完成していた「ベルサイユ」の記録映画は、想像を超えるアクシデントによるとんでもない計画のとん挫と、大富豪の転落の記録映画として完成し、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞受賞をはじめ、50を超える世界中のメディアの賞も独占、全米で2億円を超える異例の大ヒットを記録したのだ。

各メディアも大絶賛した桁違いの大富豪夫婦を追ったリアルドキュメンタリーがこの夏遂に日本に上陸します! この度、皆様の目を引く、派手でインパクトの強いビジュアルも完成しました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa