2010年の第一回に始まり、今年で5年目を迎えた「午前十時の映画祭」。昨年から全ての上映をデジタル素材(DCP)に切り替え、装いも新たに再出発した本映画祭ですが、今回から初めて日本映画8本をラインナップ。加えて新規セレクト洋画11本、これまでに上映した中で特に人気の高かった洋画6 本と合わせた厳選25 本での開催となりました。4/5(土)から『オズの魔法使』(39)、『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)、『ブラック・レイン』(89)の3作品で開幕し、開幕から2週間の動員は1万3894名、興収は1353万1100円を上げ、堅調なスタートを切りました。
  そして4/19(土)から、初登場となる日本映画3作品、『細雪』(83)、『仁義なき戦い』(73)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)がスタート。5/2(金)までの2週間動員が1万4630名、興収が1439万1100円となり、先の洋画オープニング3作品を上回る、動員対比105.3%を記録しました。ここまで上映した6作品の動員トップ3は、①細雪、②仁義なき戦い、③さらば、わが愛 覇王別姫、となっており、『細雪』と『仁義なき戦い』の2本の邦画が洋画を上回る出足を見せた結果となっています。
  なお5/3(土)からは『サウンド・オブ・ミュージック』『シャレード』『スティング』という、これまで映画祭で人気の高かった3本がスタートしましたが、5/6(火)までの連休中4日間で約7000人を動員し、名作の変わらぬ人気の高さを見せました。

◆「第二回 新・午前十時の映画祭」
    4/5 (土)〜5/2(金) 4週間 (全国52 スクリーン)
    ●動員:2万8524 名 ●興収:2792万2200 円
    ★昨年との4週間動員対比:74.7%、興収対比:76.1%
  
    ※昨年度「新・午前十時の映画祭」4週間 (全国42スクリーン)
●動員3万8169名 ●興収3666万3100円

執筆者

Yasuhiro Togawa