1995年(平成7年)に制定され、1996年(平成8年)から施行された日本の国民の祝日、「海の日」。国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条では、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨としている。そして遂に、2016年(平成28年)8月から新祝日「山の日」が誕生することになりそうだ。衆議院本会議ではまもなく、山の日制定法案を自民、民主、公明など与野党9党の賛成多数で可決する。法案では、国民の祝日として8月11日を山の日に定め、施行を2016年としている。また、山の日の意義について「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と明記された。法案は参議院に送られ、今の国会で成立する見通し。これにより年間の祝日は15日から16日に増え、初めて8月に祝日が誕生することになる。
実は、映画界でも今年は続々と“山系”映画が公開となり、映画界にも山ブームが押し寄せている。亡き父が残した山小屋を継いだ青年と家族、仲間との絆を描いた木村大作監督待望の最新作『春を背負って』がついに6月16日より公開となり、世界最高峰の山エベレスト初登頂までの果敢な旅を描いた『ビヨンド・ザ・エッジ』が6/28に公開。そして、エベレストよりも登頂困難と呼ばれる世界最難関の高峰K2初登頂の栄光の陰に隠された真実を描く『K2 初登頂の真実』が5/10に公開。GWには山岳映画特集上映が東京都写真美術館で開催され、秋には「セロトーレ」「アンナプルナ南壁」が公開されるなど、まさに空前の山ブーム!
特に注目したい作品は、当時のアーカイブ映像や本人たちのインタビュー、実際のニュース映像などによりいかにして人類が初めて世界最高峰への登頂を成し得たのかを描いた、『ビヨンド・ザ・エッジ』(6月28日、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー)。標高8848メートル、その人類史上、最も困難で勇敢な冒険が、驚異の3D映像とともに蘇る!
今まで見たこともない様な3Dの大スクリーンと彼らが体験した世界の頂点への果敢な旅へ観客を連れて行ってくれる体験型本格山岳映画である。この映画を観終わった時、あなたの人生観は変わる—!

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執筆者

Yasuhiro Togawa