フランスを代表する映画監督であり喜劇役者として活躍したジャック・タチの全作品を
日本で初めて一挙公開する「ジャック・タチ映画祭」を4月12日(土)より4週間限定で開催します。

自らを破産に追い込んだ野心作『プレイタイム』、タチが演じるユロ伯父さんが活躍するアカデミー賞外国語映画賞に輝いた『ぼくの伯父さん』、遺作であり劇場初公開となる『パラード』、17分の未公開シーンを追加したデビュー作『のんき大将脱線の巻【完全版】』など、タチの魅力がいっぱい詰まった全監督6作品を完全デジタル復元の決定版にて一挙上映です。
監督や脚本を手掛けた短編作品、娘ソフィー・タチシェフの監督作品など短篇7作品も合わせて上映。
映画表現の自由を謳歌し、人間の滑稽さや愚かさをユーモアで描きだす、エスプリの効いたタチ流“人間賛歌”!!

ジャック・タチは20世紀で唯一の面白いアーティストだ。 ——細野晴臣(音楽家)

『プレイタイム』は、マルクス兄弟、モンティ・パイソンより笑える、人類史上最高の喜劇映画なのである。
——いとうせいこう(作家・クリエーター) 「Brutus cinema」より
無言のタチは、何食わぬ素振りで、画面一杯に映画を炸裂させる。この魔術に、抵抗は無用だ!
——蓮實重彦(映画評論家)


【上映作品】

・プログラム1
フランス映画史上 屈指の超大作!
撮影日数345日、総制作費は15億フラン (当時の為替レートに換算して約1,093億円!)、
資金不足での中断は6回、全編70mm撮影という超大作『プレイタイム』

・プログラム2
“伯父さん”の大活躍!
アカデミー賞(R)最優秀外国語映画賞受賞『ぼくの伯父さん』+ 日本劇場初上映!「家族の味見」(短編) 
・プログラム3
クラシックカーが続々登場!“交通コメディ”
コマ落ちしたフィルム4分を復活させた完全版『トラフィック』+日本劇場初上映!「陽気な日曜日」(短編) 

・プログラム4
コメディアンのタチの魅力がいっぱい 。
遺作であり日本劇場初上映 『パラード』+ 日本劇場初上映!「乱暴者を求む」(短篇)

・プログラム5
郵便配達人フランソワ”のドタバタな日常
未公開シーン17分を含む完全版 『のんき大将 脱線の巻【完全版】』+「郵便配達の学校」(短篇) +日本劇場初上映! 「フォルツァ・バスティア’78/祝祭の島」(短篇)

・プログラム6
みんな大好き!ユロ伯父さん
アカデミー賞(R)最優秀脚本賞ノミネート『ぼくの伯父さんの休暇』 + 「左側に気をつけろ」(短篇) +「ぼくの伯父さんの授業」(短編)

配給:日本コロムビア/配給・宣伝協力:Playtime/提供:メダリオンメディア/
後援:フラ ンス大使館、アンスティチュ・フランセ日本/協力:ユニフランス・フィルムズ


執筆者

Yasuhiro Togawa