あなたの潜在意識を撹乱し、存在を揺るがす極限のミステリー
彼がオリジナルで、俺が複製された男なのか—
  
  この度『ENEMY(原題)』の邦題が『複製された男』として7月18日(金)よりTOHO シネマズ シャンテにて公開されることが決定しました!

  原作はポルトガル唯一のノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説。監督は世界各国で大反響を呼び起こした『灼熱の魂』など今最も注目すべきドゥニ・ヴィルヌーヴ。ジェームズ・キャメロン、デイヴィッド・クローネンバーグ、アトム・エゴヤン、ポール・ハギスら才能ある監督を数多く輩出したカナダ出身の新進気鋭の監督だ。主人公のアダムとアンソニーをひとり2役で演じきるのは、『プリズナーズ』でも監督とコンビを組んだジェイク・ギレンホール。ふたつのキャラクターの孤独、混乱、狂気をこのうえなく繊細に表現した。アダムのセクシーな恋人メアリーに『イングロリアス・バスターズ』のフランス人女優メラニー・ロラン、アンソニーの身重の妻ヘレンに『危険なメソッド』のカナダ人女優サラ・ガドンが、眩い美貌、肢体を惜しみなく披露したことも話題に!本作は、数多くの映画や小説で扱われてきた“もうひとりの自分”というモチーフを、かつてない独創性と寓意をこめて探求した衝撃的なミステリーとして、昨年のトロント映画祭で初上映後、カナダ・スクリーン・アワード5冠を達成したりと高い評価を得ています。
何もかもが自分と瓜ふたつの人物の存在を知ってしまった男の日常が悪夢に変わり、その影響を受けたもうひとりの男自身も自己喪失の危機に見舞われていく。不確かな現代社会を生きる観客のアイデンティティーを揺さぶる危うい映画であり、「あなたの“複製”は、絶対にいないと言い切れますか?」、そんな挑発的な問いかけの答えは、私たち自身に委ねられている!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa