原作は、テレビアニメ化もされた累計1200万部突破の大人気コミック。北海道の農業高校を舞台に、酪農の現場とそれに向き合う主人公たちの友情、恋、“命”と真摯に向き合う姿を描く。吉田恵輔監督がメガホンを取った本作では、主人公・八軒勇吾をSexy Zoneの中島健人、ヒロイン・御影アキ役を女優・広瀬アリスが演じる。

「ひだまり」は、岩沢厚治の作詞・作曲によるミディアムチューン。原作コミック、映画のあらすじを読みこんだうえで、今年の夏頃に制作を開始。劇中の舞台となる、北海道の壮大な草原が浮かんでくるような軽やかなアコースティックサウンド、温かみのある光が差し込むようなメロディ、誰もが通る青春の葛藤や儚さ、幸福感を綴った歌詞が、『銀の匙 Silver Spoon』の世界観をさらに盛り上げる。

<岩沢厚治コメント>
あらすじや映像を拝見させていただき、人気マンガの実写化ということで、細部にわたり出演者・スタッフ皆さんの気合いが伝わってきました。原作コミックも含め、読ませていただいた中で感じたことは、この作品はどの年代にも共通する「青春時代」というものを描いているんじゃないか。そして、それは形が違えど自分たちにもあったし、そもそも、青春とは何だろう? いま僕は過去形みたいに言いましたけど、現在を生きてゆく中での「青春」というものが人それぞれにあるんじゃないか、というテーマを掲げて、詩や曲を作り始めました。
タイトルにもあるように、音や言葉のなかに“光”が見えるように、それもすごく眩しい煌々(こうこう)としたものではなく、“一筋の希望”だったりとかを、キラキラした音で表現できないかなと思いました。大元にアコースティックギターと歌の存在感を大事にしながら、空気感も大切に温かみを込めました。この曲が、映画の世界観とどうマッチしていくかが、今から楽しみです。

<北川悠仁コメント>
『銀の匙 Silver Spoon』を読ませていただいて、がむしゃらに生きていく若者たちのストーリーというものを、自分たちの音楽で輝かせたり支えることができればと思い、制作に取り組みました。自分たちの持ち味であるアコースティックサウンドとハーモニーをふんだんに使って、“ひだまり”のように優しくもしっかりとした光を表現するように意識しました。シンプルでありながら強さを感じる曲なので、その世界観と、今ゆずが目指している音とが交わった楽曲になったと思います。映画館で観るのが楽しみです!

<中島健人コメント>
いつもゆずさんの曲に元気づけられてきました。ゆずさんの曲が自分の映画の主題歌になるなんて思わなかったです。今回、映像を観て、台本を読んで、この曲を作ってくださって…僕の成分も入っているのではないでしょうか(笑)。1%でも貢献できて嬉しいです。大人が聴いても、若い子が聴いても、それぞれの層に響くステキな曲だと思います。いつかこの曲でゆずさんとコラボしてみたいです!

<吉田恵輔監督コメント>
「『銀の匙 Silver Spoon』は突き抜けた青春映画ですが、その中に生き物を食べる、命を頂くという複雑なテーマがある作品です。この映画にはゆずさんのように、温かく繊細な表現が出来るアーティストに担当して頂きたいと感じオファーさせて頂きました。『ひだまり』は本作のイメージにぴったりの曲です。ラストにこの曲が掛かると何度見ても泣きそうになります。本当にありがとうございました」

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執筆者

Yasuhiro Togawa