2/1(土)より公開となります話題の韓国映画『新しき世界』の日本版ポスタービジュア ルが完成しました。

先日(11/22) 発表された韓国最大の映画賞のひとつ、「第34回青龍映画賞」でファ ン・ジョンミンが主演男優賞を受賞し、すでに日本でも映画ファンの注目を集めている『新しき世界』。韓国で470万人動員の大ヒット、ハリウッド・リメイクも決定、さらには今年の映画賞で多数受 賞が続いているこの話題作の日本版ポスタービジュアルが完成した!

 イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミンの豪華初顔合わせが魅 力の本作、韓国版ポスターでは3人が男臭く並んでいたが、日本版のポスタービジュアルでは、それぞれ、3人のキャラクターの背景を感じさ せるような写真になっている。中心には、潜入捜査官のジャソンを演じたイ・ジョンジェ。今年は『新しき世界』と『観相(原 題)』の2作が大ヒットし、デビュー20年 という節目の年に大鐘賞人気賞を初受賞するなど第二の黄金期を迎えたといっても過言ではない。このポスターの横顔からは、か つて『イルマーレ』『ラスト・ プレゼント』で多くの女性を魅了した<美しきイ・ジョンジェ>の完全復活が伝わってくる。左は、名優中の名優チェ・ミンシ ク。本作では、ジャソンに潜入を 命じ、犯罪組織一掃のためには残酷な指令さえ厭わない上司カンを演じているが、『悪魔を見た』や『悪いやつら』などで見せて きたアクの強さを抑え、目線ひ とつ、声音ひとつで複雑な内面を魅せる名演で、憂いを感じさせる表情が秀逸。右には、本作で今年の演技賞に多数ノミネートさ れ、青龍映画賞、釜日映画賞で 最優秀主演男優賞の栄冠に輝いてるファン・ジョンミン。彼が演じる犯罪組織NO.2の チョンチョンは、ジャソンを潜入捜査官と知らずに弟のように信頼し、その憎めない笑顔と純真さと同時に、狂犬のように残酷な 一面を併せ持つ。演技賞独占も納得、映画ファンなら興奮間違いなしの魅力的なキャラクターだ。
キャッ チフレーズは、“父”への忠誠か、“兄”との絆か。『インファナル・アフェア』の<潜入捜査もの>に、『ゴッドファーザー』 の<ファミリー的な要素>を持 ち込んだ新しい傑作とアメリカでも絶賛された本作だが、ジャソンが警察官である事を唯一証明できる人間である上司のカンが <父>のような存在なら、ジャソンを “ブラザー”と呼び、彼の苦悩を誰よりも理解するチョン・チョンは<兄>のような存在。このトライアングルのドラマが、本作 をいっそう魅力的にしている。
先 日の青龍映画賞受賞式でも、ファン・ジョンミンが同席していたイ・ジョンジェに向かって、映画の中のセリフそのままに“お い、ブラザー、愛してる”と言っ て客席を沸かせたが、このポスターを見れば、“父”と“兄”の間で葛藤する潜入捜査官ジャソンが探し求める<新しき世界>が どこにあるのか、一日も早く本 編で観たくなるだろう。

本ポスタービジュアルは、丸の内TOEIで11月30日(土)よ り、その他全国劇場では順次掲出予定。

映画の日本公開は2014年2月1日(土)、丸の 内TOEI、シネマート新宿ほか全国順次公開!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa