日本文化ファンの多いオーストラリアで、話題の日本映画を一挙上映する毎年恒例の「日本映画祭」。本年度の「第17回オーストラリア日本映画祭」は、オーストラリアの主要5都市(シドニー、メルボルン、パース、キャンベラ、ブリスベン)で開催され、来たるメルボルンでの上映に、映画『図書館戦争』の佐藤信介監督の招聘が決定した。上映は12月3日(火)20:45より、Hoyts Melbourne Centralで行われ、佐藤監督は舞台挨拶に加えて、上映後のQ&Aに参加する予定。

本映画祭への参加は初めての佐藤監督は「カナダ、サンフランシスコでの上映の際、笑いと拍手に包まれ、会場も盛り上がって、皆さんにとても喜んでいただけました。まっさらな気持ちで見ていただけた皆さんと、またいろいろお話できることを楽しみにしています」と、オーストラリアでの反応を楽しみにしている様子。

また、すでに4都市での上映を終えており、映画祭事務局は「今年のラインナップでオーストラリア人に一番人気のある作品の一つです。アニメファンのみならず、一般客のアンケートの満足度も高く、DVDの発売日が待ち遠しいとのコメントが多数寄せられています」と報じた。

本作の海外での上映は、カナダ、アメリカ、台湾、香港、韓国、シンガポールに続く、7か国目。12月にはアメリカ・ロサンゼルスでの上映も決まっている。また、佐藤監督の海外映画祭参加は、今夏の「モントリオールファンタジア国際映画祭」「サンフランシスコ日本映画祭」に続き3度目。

映画『図書館戦争』は、ベストセラー作家・有川浩の原作を実写化、岡田准一&榮倉奈々の初共演が話題となった、本格アクション&ラブコメエンターテインメント。公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」が施行された架空の日本を舞台に、不当な検閲から「本」を守ろうとする図書隊員たちの戦いを描いた青春映画だ。

本作品は、劇場公開時に観客満足度98.2%(東宝初日調べ)を記録。圧倒的なマニアを生み出し、続編希望の声が絶えない中、ついにファン待望のブルーレイ&DVDが11月13日より発売が開始され、11月20日に発表されたオリコン週間ブルーレイディスク(BD)ランキングでは、BD『図書館戦争 プレミアムBOX』が発売初週で2万6000枚を売り上げ、初登場で総合 1位を獲得。同時に発売されたDVD『図書館戦争 スタンダード・エディション』も発売初週で1万枚を売り上げ、25日付オリコン週間DVDランキングの映画部門1位を獲得。DVDとBDの映画部門で2冠を達成した。

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執筆者

Yasuhiro Togawa