主演のジュディ・デンチが来年のアカデミー賞主演女優賞最有力候補として本国ですでに話題になっているスティーヴン・フリアーズ監督(アカデミー賞受賞『クィーン』)の最新作で、実話を映画化した物語『あなたを抱きしめる日まで』(原題philomena)の日本公開日とポスタービジュアルが決定いたしました。

 50年前に生き別れた息子を捜すため、イギリスからアメリカに渡ったひとりの主婦と元エリート記者ジュディ・デンチが演じるチャーミングなおばあちゃん版『最強のふたり』に世界中が笑って、泣いた!

英国で出版された、実在するアイルランド人の主婦フィロミナの物語が多くの人々の心を捉えた。生き別れた息子を捜し続けて50年、わずかな情報を頼りにアメリカへと渡り、思いもよらぬ真実を見出した彼女の旅は、『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』や『クィーン』などを手掛けた英国映画化最高のチームによって映画化され、ヴェネチア国際映画祭脚本賞、トロント国際映画祭観客賞次点を受賞するなど、各国の映画祭で熱い喝采を浴びた。教育はないが愛情に溢れたフィロミナとセレブから転落したマーティン──共通点の全くない二人の不思議な友情に笑い、母の深く切ない愛に泣き、親子を引き裂いた事実に胸を突かれ、最後には彼らと共に人生の大切なものを見つける──そんな感動作が誕生した。

 その日、フィロミナは、50年間かくし続けてきた秘密を娘のジェーンに打ち明けた。1952年、アイルランド。10代で未婚のまま妊娠したフィロミナは家を追い出され、修道院に入れられる。フィロミナは男の子を出産、アンソニーと名付けるが、面会は1日1時間しか許されない。そして3歳になったとき、アンソニーは養子に出されてしまう。以来わが子のことを一瞬たりとも忘れたことのない母の想いを受け止めたジェーンは、BBCをクビになった元ジャーナリストのマーティンに話を持ちかける。愛する息子にひと目会いたいフィロミナと、その記事に再起をかけたマーティン、全く別の世界に住む二人の旅が始まる──。

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執筆者

Yasuhiro Togawa