1945年の北方四島における実話をもとに、ソ連軍の進駐によって引き起こされる島民たちの過酷な運命を描いた、感動アニメーション長編映画『ジョバンニの島』の豪華キャストが発表されました。本作品は、日本音楽事業者協会(音事協)創立50周年を記念して音事協が掲げる「プロジェクト21」のテーマでもある「21世紀に向けて、音事協ができる社会貢献とは何か」を熱考し、子供たちに“忘れてはいけないこと”を伝えるべく立案した企画です。2014年2月の公開へ向けて、現在制作の真っ只中です。

 このたび、本作の声優キャストを務める市村正親、仲間由紀恵、柳原可奈子、ユースケ・サンタマリア、犬塚弘、八千草薫、仲代達矢の情報が解禁となります。

市村正親:(瀬能辰夫役)
【キャストコメント】
「演じる辰夫と同じく僕も2児の父なので、主人公兄弟を自分の息子たちに置き換えてみたり、あるいは自分の子供のころを思い出したりして演じました。厳格な父親である辰夫と自分は、実は正反対。役作りは苦労しましたが、過度な表現をせず僕らしさをだせるように努めました。」

仲間由紀恵:(佐和子役)
【キャストコメント】
「私自身が戦後の空気を知らないこともあり、特に細かい緊迫感は現場で監督と会話をしながら演じさせていただきました。戦争が子供たちにもたらす非情さを、改めて映画を通して感じることができました。」
 
柳原可奈子:(みっちゃん役)
【キャストコメント】
「親や祖父母から戦争の体験を聞くこともなかったので、これまで戦争というものを深く考えたことがありませんでした。この作品を通じて、自分がいかに恵まれた環境で生活できているか感じました。私が演じたみっちゃんは明るいキャラクターなので、暗い環境だからといって暗くなりすぎないように気をつけました。」

ユースケ・サンタマリア:(英夫役)
【キャストコメント】
「アニメーションの吹き替えは初めてです。こんなにいい声をしているのに、なぜお話がこなかったんだろうと(笑)。僕が演じる英夫はひょうひょうとしたキャラクターですが、実は強い人物。初めてですが、やる以上はしっかりやらせていただきます。」

北島三郎:(瀬能源三役)  ☆出演情報既出☆
【キャストコメント】
「アニメのアフレコは初めてでしたが、とても楽しかったです。私が演じる源三は北の大地の漁師ということで、私とは共通点も多いので、感動するものがありました。私の祖父は日露戦争にいった人間ですが、源三のように思ったのかな、と感慨深いです。」

犬塚弘:(村長役)
【キャストコメント】
「映画で描かれている時代当時、僕は中学生でした。戦後の貧しい時代を経験した身としては、戦争の悲劇は繰り返してはいけないと思います。」

仲代達矢:(現代の瀬能純平役)
【キャストコメント】
「アフレコはあまり経験がないので緊張しました。八千草さんとはずいぶん長い間映画でご一緒しているので非常に楽しくやらせていただきました。終戦当時、わたしは中学1年生で世の中の大転換に立ち会いましたが、多くのみなさんは戦後の平和しか経験していないなかで、この作品を通じて戦争はやってはいけないという思いを感じてほしいです。」

八千草薫:(現代の佐和子役)
【キャストコメント】
「一度だけアニメのアフレコをやったことはありますが、今回はアニメを意識せずドラマと同じように演じました。戦争で恐い思いをしましたが、もっと辛い経験をした方もいらっしゃると思います。戦争はしてはいけないということを知りながら戦争はなくならない。小さな努力を積み重ねることが大事だと、作品を通じて思いました。」

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執筆者

Yasuhiro Togawa