1月11日(土)全国ロードショー映画「ジャッジ!」の主題歌・エンディング曲ともにサカナクションの楽曲に決定した。

主題歌は2010年8月にリリースされ、彼らが行うほとんどのライブでセットリストに入る人気曲「アイデンティティ」。エンディング曲はサカナクション特有のエレクトロクラブサウンドが印象的な新曲「ユリイカ」になる。

映画への楽曲提供はサカナクションとしては初。また、新曲「ユリイカ」に関しては現在リリースなどは未定。

映画の舞台は世界一のテレビCMを決める国際広告祭。上司の替え玉で審査員として参加することになってしまった、妻夫木聡演じる落ちこぼれ広告マン・太田喜一郎が、世界中のくせもの審査員たちとグランプリ争奪戦の駆け引きを繰り広げるコメディ。
太田の偽の妻として同行することになった北川景子演じる、大田ひかりとの恋の行方も見どころの一つだ。
また、脚本はソフトバンク「ホワイト家族」シリーズを生み出したCMプランナーの澤本嘉光、監督は「グリーンDAKARA」などを手掛けたCMディレクターの永井聡が担当するなど、日本のCM業界のトップクリエイターが参加する話題作だ。

今回、主人公の太田喜一郎の心情と、「アイデンティティ」の歌詞の内容が重なる、という点から映画サイドよりサカナクションへオファーがあり、映画への初楽曲提供となった。
また、主演の妻夫木聡はサカナクションがブレイクする前から彼らの作品を愛聴しており、長い年月を経て主演と主題歌という形での共演が実現した。

◆山口一郎(サカナクション)のコメント
「アイデンティティ」という過去に発表した楽曲を、3年以上経った今、映画の主題歌として取り上げていただけることは作曲者として非常に光栄なことです。
また、僕らサカナクションがまだまだ駆け出しの時期に、妻夫木さんの「僕らの作品を聴いている」というコメントを雑誌で拝見したときは本当に励みになったし、嬉しかったです。このような形で一緒にお仕事ができて本当に光栄です。

◆主演:妻夫木聡コメント
大好きなサカナクションさんと「映画」で繋がれることに狂喜乱舞しております。
独創的で人の心を躍らせるその音楽が、「ジャッジ!」を盛り上げてくれること間違いなし!公開が待ち遠しいです。

◆監督:永井聡コメント
「アイデンティティ」は、主人公の太田を含め、多くの人が持っている普遍的なテーマを扱っていると感じました。自分って一体何者なのか?本当はどうしたいのか?という葛藤を描くだけでなく、悩み続ける事が自分らしいんじゃないかという微かな希望を感じました。その希望こそが、この映画のテーマとリンクしたと思います。
「ユリイカ」は、曲が持つ独特の世界観が無国籍で海外を舞台にしたこの作品の空気とうまくマッチしていると思いました。「ユリイカ」のお陰で、エンドロールが苦に感じないです。いつまでも聴いていたい感じが出てラッキーでした(笑)

◆脚本:澤本嘉光コメント
2010年の武道館でライブで「アイデンティティ」を聞いてしまって以来、この脚本を書いている時は、自分らしさを探し続けるという意味的にも、曲のトーン的にも、頭に常に流れ続けていました。ですので、どうしても必要だった曲なので、協力していただけて死ぬ程嬉しかったです。
おまけにラストに映画の余韻に浸れる詩的な「ユリイカ」まで書いていただけて、もう本望以上です。本当に映画の点数が上がりました。

■サカナクションプロフィール
2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビュー。日本の文学性を巧みに内包させる歌詞やフォーキーなメロディ、ロックバンドフォーマットからクラブミュージックアプローチまでこなす変容性。様々な表現方法を持つ5人組のバンド。
2013年3月には6枚目となるアルバム「sakanaction」をリリース。バンド史上初のオリコン週間1位を記録し、トップ10にも4週連続でランクイン。今なおロングセールスを続けている。
このアルバムを引っさげて同月末に全国12カ所18公演、幕張メッセ2デイズや大阪城ホールなど大型アリーナクラスを含む全国ツアー「SAKANAQUARIUM2013 sakanaction」を開催。各地、即日ソールドアウトする反響をみせた。
音楽的な評価も受けながら「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえて表現し続けるその姿勢は、新世代のイノベーターとして急速に支持を獲得している。

■楽曲情報
主題歌「アイデンティティ」
・2010年8月4日に3枚目のシングルとしてリリース。2011年9月リリースの5枚目のアルバム「DocumentaLy」にも収録。ライブでは定番のアッパーソング。

エンディング曲「ユリイカ」
・現状リリース日など未定。

オフィシャルサイト
(Official) http://sakanaction.jp/
(Victor) http://jvcmusic.co.jp/sakanaction

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執筆者

Yasuhiro Togawa