2012年に公開され、全米で歴代オープニング記録を塗り替えるなど、映画を超える社会現象を巻き起こし、日本でも大ヒットを記録した『アベンジャーズ』。マーベル・スタジオの次なる戦略は全世界で12億ドルという驚異的な興行成績を上げた『アイアンマン3』から再び開始された。そして新たなる『アベンジャーズ』に向けて、マーベル・スタジオが総力を結集した最新作が、アベンジャーズ最強の男“ソー”とその弟にしてアベンジャーズ最強の敵“ロキ”を主人公にしたアクション超大作『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』である。

 全米公開(※11月8日)に先駆けて10月30日より全世界の66の国と地域で順次公開され、週末のみの成績で早くも1億ドルを突破し各国初登場1位を飾る。特に、イギリス(1,340万ドル)、フランス(940万ドル)、メキシコ(820万ドル)、ブラジル(810万)、ドイツ(790万ドル)、ロシア(780万ドル)、韓国(760万ドル)、オーストリア(690万ドル)などを週末でたたき出し、全米以外のインターナショナルの合計で(※238億円/2億4,090万ドル)を記録した。(※11月10日までの集計。)
 そして待望の全米公開。11月8日(金)に初日を迎え、オープニング3日間で(※85億円/8,610万ドル)という驚異的な数字を記録し、全世界の興行収入が合計で320億を突破。(※11月10日までの集計。※1ドル99円換算)

 この人気を支えているのは、世界中の熱狂的なファンである。先日開催された、ワールドツアーではオーストラリア、韓国、中国、イギリス、フランス、USを回り『アベンジャーズ』最強の男“ソー”演じるクリス・ヘムズワースと最強の敵“ロキ”を演じるトム・ヒドルストンに酔いしれ、コスプレファンが後を絶たなかった。最大規模を誇る、USのプレミアイベントでは、『アベンジャーズ』、『アイアンマン3』時のプレミアのファン数を上回る3000人が来場。プレミア終了後も、ソー&ロキファンが会場となったEL CAPITAN劇場でコールが鳴りやまなかった。さらに、この好成績を支えるのはメディアの評判である。全米大手映画批評サイトでは80%以上が支持するという評価を得ており、アクション大作というジャンルでは過去に例を見ない高評価となった。<※2013年11月5日時点>。今後、ファンとメディアの双方の指示を得て、どこまで歴代ランキングを伸ばし、名実共に“最強”になれるか注目である。

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執筆者

Yasuhiro Togawa