パレスチナのヒップホップ・ムーブメントを取り上げた初めての長編ドキュメンタリー。
中東の若者たちに芽生えた新しいカルチャーの動きを最先端で捉え、彼らが抱える社会的問題や歴史的背景の複雑さを新しい視点で力強く描く。
ヒップホップと出会った若者たちが、音楽の力を使い、占領と貧困がもたらしている分断(占領地に設けられた検問所や分離壁)だけでなく、ジェンダー差別や世代ギャップに至るまで、自分たちを分かつ様々な壁をのり越えようとする。
そこから見えてくるパレスチナやイスラエルのアラブ人の生き方や、彼らが模索する多様なアイデンティティのあり方はこれまでの“アラブ人像“を大きく変える。

予告編::http://youtu.be/RWRYc_2Iq9o

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執筆者

Yasuhiro Togawa