ただ今、社会現象にもなっている「あまちゃん」。
能年玲奈演じるアキが、アイドルになることを目指して奮闘する姿に、日本国中がエールを送っていた。

そんな中、12/21に公開される映画「麦子さんと」をご存知だろうか。
本作は、監督・吉田恵輔が約8年の構想を経て映画化したものだが、「あまちゃん」と偶然にも共通ポイントが多々ある。

【2作品の共通点】
余貴美子演じる母:昔、地元のアイドルだった→かつ、アイドルになることを目指して上京するも、失敗に終わる。

【ミズタク】こと松田龍平:「あまちゃん」ではアキのマネージャーだが、「麦子さんと」では、堀北の兄

 母と娘の物語: 「麦子さんと」「あまちゃん」も、母と娘の関係を確執や愛情を通して描く物語

NHK常連のゲスト:「麦子さんと」も、余貴美子、「梅ちゃん先生」の堀北真希、松田龍平、と、NHK常連の役者たちで固めている

この数奇な共通点。「あまちゃん」の次は「麦子さんと」がフィーバーなるか!?

堀北真希主演!兄に松田龍平、母に余貴美子。
「お母さんの子供でよかった。」
誰もが思わず涙する、この冬一番の感動作

声優を目指す麦子(堀北真希)は、兄(松田龍平)と二人暮らし。
そこへある日、自分たちを捨てた母親が突然舞い戻った。
顔も覚えていない母との生活に戸惑う麦子。そして投げつけた一言、「あなたのこと、母親と思ってないから」。
その言葉を最後に、母は帰らぬ人となったー。実感もないまま、兄に押し付けられ、麦子は母のふる里へ納骨に行くはめに。そこで初めて知ったこと・・・その昔、母は町のアイドルだった!さらに麦子は母の昔の姿に瓜二つだった。母のストーカーや応援団!?アイドルの再来に色めき立つ町の人々に振り回されながら、初めて知る母の青春、母の人生—。そして麦子の心にある思いが広がっていくー。

主人公・麦子を演じるのは、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」でヒロイン梅子を演じ、昨年、お茶の話題をさらった堀北真希。2年振りの映画主演作となる本作では、声優になることを夢観るちょっぴりオタク女子な麦子を演じ、新境地を見せる。また、麦子の兄・憲男には『舟を編む』、『探偵はBARにいる2』など主演・出演作が目白押しの松田龍平。母・彩子には余貴美子。その他にも麻生祐未などユニークな面々が集結。監督は、『純喫茶磯辺』(08)、『さんかく』(10)、今年の秋に公開が控える『ばしゃ馬さんとビッグマウス』など、その独特なセンスとユニークな人物造形で日本映画ファンから注目される気鋭、吉田恵輔。脚本から手掛けついに完成した本作は、吉田監督の最新作にして最高傑作となることは間違いない。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=51140

執筆者

Yasuhiro Togawa