『ラスト・プレゼント』のオ・ギファン監督最新作、中韓合作映画『A Wedding Invitaiton:分手合約』(原題)の邦題が『最後の晩餐』に決定し、CJ Entertainment Japan 配給により2014年春シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開されることになりました。
 初恋の人と結婚目前、彼女から突然の「5年間の別離契約」。本当の別れではない、それはお互いの夢を叶えるための時間。たった5年が、されどの5年でした・・・2人が夢を叶えた再会の時、あの約束は守れるのか?いつも笑顔だったあの頃に戻れるのか?

 思い出の“トマトとイモと干し筍のシンプルなスープ。そんな優しいスープが、2人の離れていた時間を静かに暖めていく。中国では1億9千万人民元(約30億円)という興行収入を記録。今年公開されたハリウッド映画『オズ はじまりの戦い』『クラウド アトラス』などを抑え、中韓合作映画史上最高のヒットとなった『最後の晩餐』。

新しいのにどこか懐かしい。何も考えずに笑えたかと思うと、胸が苦しくなるほどの切なさが襲う。そんな不思議なツートーンラブストーリーが、目にも楽しい料理の数々と共に鮮やかに繰り広げられる。物語の舞台となるのは北京と上海。中国を代表する2つの大都市が、美しいコントラストを放ちながら2人の恋の行方をそっと見守る。

強さと儚さをキュートに体現するヒロインには、11年中国映画最高のヒット作『失恋33天 Love is not blind』に主演したバイ・バイホー。『失恋?』で大衆映画百花奨最高賞を受賞し、アジア全域が熱い視線を注ぐ注目女優である。そんな彼女に思い出のスープを作るのは、台湾トップクラスの人気俳優=エディ・ポン。正統派の甘いルックスでモデルとしても活躍、近年は俳優としての評価も高く、映画『ジャンプ!アシン』(11)では、台湾最高峰の金馬賞で主演男優賞を射止めている。監督は、『ラスト・プレゼント』(01)で日本を感動に包み込んだオ・ギファン。本作でもすれ違う二人の微妙な想いを見事に描き手腕を発揮している。

大事な人が自分のためだけに作ってくれる温かなスープ。そこに込められた本当の意味を知った時、優しい涙が流れるだろう。この冬、心も体も満たしてくれる滋味たっぷりの1本だ。

物語のキーとなるスープを印象的に添えた、初恋同士の二人の初々しい想いが詰まった爽やかなポスターも11月16日より掲出予定。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa