『47RONIN』(東宝東和配給)。ハリウッドの一流スタッフと日米豪華キャストが総力を結集し、日本の史実をベースとしつつも、まったく新たなイマジネーションとCG映像で、誰も見たことがない物語が誕生。「未体験の忠臣蔵」ともいうべき、スケールもアクションもすべてが型破りの戦いが、いよいよ幕を開けます。

ここ日本が世界最速公開(12月6日)を迎えるとあって、未だ限られた関係者しか本編を鑑賞出来ていない中、本編の字幕監修を手掛ける事となった作家・冲方丁(うぶかた とう)さんがいち早く全編を鑑賞。未だ物語の全容が謎に包まれている本作をいち早く観た著名人として、感想を寄せました。

冲方さんは映画化もされた「天地明察」や「光圀伝」など、時代小説でベストセラーを記録している事に加え、「マルドゥック・スクランブル」シリーズや、脚本を手掛けている「攻殻機動隊 ARISE」などのSF作品も数多く手掛けています。ジャンルに拘らず執筆している冲方さんの作品は、本屋大賞1位、日本SF大賞受賞、第31回吉川英治文学新人賞受賞、第3回山田風太郎賞、さらには直木賞にノミネートされるなど、圧倒的な評価を獲得。
稀有な日本人作家の一人として活躍されています。

全編が英語で製作された「ハリウッドと日本のハイブリッド」ともいうべき前例のない映画『47RONIN』の字幕を製作するにあたり、「国境とジャンルを超えた本作に込められた想いを深く理解し、英語の台詞や説明の意味を尊重しつつ、日本人の観点からしても自然な字幕の監修ができる人物は冲方さんを置いて他にない」として、配給の東宝東和は今回の監修をオファー。
赤穂浪士の物語を良く知る歴史ファンから、映画で初めて四十七士の存在を知る若い観客にもこの作品を楽しんで頂けるような字幕版をと、今回のオファーを快くお引き受けいただきました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa