2006年の一作目公開から全世界で空前の大ヒットを記録し、今も変わらず愛され続けているディズニー/ピクサーの傑作『カーズ』シリーズ。その世界観にインスピレーションを受け、大空を舞台に農場で働く飛行機なのに“高所恐怖症”であるダスティの無謀な「世界一周レースで優勝」という夢へ向かう勇気を描いた感動のファンタジー・アドベンチャー・ムービー『プレーンズ』。
 この度、本作の主人公ダスティの空の相棒エル・チュパカブラの日本語吹替版声優を「ミュージカル界のプリンス」井上芳雄さんが担当することが決定致しました。
 
 エル・チュパカブラはメキシコ代表の伝説的なカリスマスター。愛とレースが原動力の陽気なキャラクターで、レース中に一目惚れした日本代表のサクラとの仲を応援してくれるダスティに友情と恩を感じ仲間になる。
 メキシコではレーサー以外にも俳優・詩人として既にスターの地位を築いている彼だが世界のスターを目指し<世界一周レース>に参加。同時に愛に生きる彼は、サクラを振り向かせるために情熱的な歌、そして母国メキシコで培った甘い口説き文句で熱烈に迫る。そんなエル・チュパカブラのキャラクターには演技力だけではなく、スターのカリスマ性・美しい歌声と歌唱力が必要で、人気、実力共に井上芳雄さんがぴったりとのことから、今回、日本語吹替版声優に抜擢されました。
 
 井上芳雄さんは2000年に、ミュージカルエリザベートの皇太子ルドルフ役で鮮烈なデビューを果たすと、以降、舞台を中心に高い歌唱力と存在感で『MOZART!』『ミー&マイガール』『三銃士』など主役を務め高い評価を受け続け、2013年芸術選奨文部科学大臣新人賞(演劇部門)を受賞したミュージカル界のトップスター。「ミュージカル界のプリンス」と呼ばれ、近年はテレビ・映画など映像作品にも活動の幅を広げている。
 また、同じく舞台を中心に活躍する浦井健治さん、山崎育三郎さんと共に<StarS>を結成し歌手デビューも果たす。「ミュージカルを広めるために」という熱い想いを持ちリリースしたデビュー・ミニアルバム『StarS』はオリコンチャート・ウィークリー7位、デイリーも最高3位を獲得し、注目を浴びている。
 
 元々ディズニーが大好きで、小さいころからミュージカルを見て育った井上芳雄さんにとってディズニーの影響は大きく「『リトルマーメイド』や『美女と野獣』、『アラジン』など、ディズニー・アニメーションは、まさに本格的なミュージカル。“なんて自然に歌いながら動くんだろう”と作品を観ながら勉強していました。」と振り返る。エル・チュパカブラの声優に抜擢された事については、「素直に嬉しかったですね。この映画で唯一歌も歌うキャラクターということもあって、ここ最近の出来事の中で一番嬉しかったです!」と語った。演技・声の出し方・歌い方と、いつも(ミュージカル)と違った自分を見て欲しいと話す井上芳雄さんが、憧れのディズニー・アニメーションでどんな大活躍をするか必見だ。
 
 主人公のダスティ役声優には、既に俳優の瑛太さんが決定。誰もが「無理だ」と断言する“夢”を諦める事ができず、悩みながら一歩を踏み出すダスティの勇気に全世代の胸をうつ、感動のファンタジー・アドベンチャー『プレーンズ』は12月21日(土)公開。

  井上芳雄さんコメント
 
 ●エル・チュパカブラ(愛称:エル・チュー)について、
  注目して欲しいポイントについて
 
 僕はエル・チューの性格がすごく好きです。思い込みも激しいし、まわりが見えてない部分もありますが、でも本人に全く悪気はないですし、信念を持って楽しく生きています。エル・チューってツッコミどころ満載なんですけど、みんなにどんどん愛されるようになったら嬉しいなって思います。
 注目して欲しいのは、エル・チューが愛を告白するシーン。すごく素敵な曲を1曲歌わせていただいているのですが、その中で激しく歌い出すけど、ダスティに「そんなんじゃダメだ」と言われ、ベタベタに甘〜〜いムードで同じ曲を歌い直すんです。そのどちらの歌い方も普段あまりしない歌い方なので、そこに注目して聴いていただければ嬉しいです。
 そのシーンもひっくるめて、エル・チューは普段の僕とは全然違う、今までやったことのない役柄なので、僕自身どんなふうに声と画が一緒になって、どんな風に見えて感じるのか、楽しみにしています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa