『殺人の追憶』(03)『グエムル-漢江の怪物-』(06)『母なる証明』(09)と作品を発表するごとに、斬新な映像、緻密な構成、完璧なストーリーテリング力で観る者を圧倒し、世界がその才能に注目する監督ポン・ジュノ。若き鬼才が初めてインターナショナル・キャストを迎え、英語作品として世界に発信する『スノーピアサー』。
 すでに公開された韓国では900万を超える大ヒットを記録し、10月30日のフランス公開を皮切りに、ワインスタイン・カンパニーによる全米公開を含め、167ヶ国での公開が決定している。

  待望の日本公開日は2014年2月7日(金)に決定、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショーとなる。

 2014年7月1日、地球温暖化を防ぐため化学薬品が撒かれ、その結果、地球は新たな氷河期に突入。それから17年が経った2031年。地球上を走る列車「スノーピアサー」だけが、生き残った人類にとって残された唯一の生存場所となる。最後の人類を乗せたこの「ノアの箱舟」は先頭車両に乗る上流階級によって支配され、後方車両の乗客は奴隷のような扱いを受けていた。フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を原作にした本作は、アクション、ドラマ、サスペンス、哲学などあらゆる要素が絶妙なバランスで盛り込まれた超級の近未来SFエンタテインメントだ。

 今回、『スノーピアサー』の日本公開日決定を受けて、第1弾ビジュアルが完成した!
 解禁されたビジュアルでは、猛烈なスピードで傾きながらトンネルに向かって疾走する「スノーピアサー」の外観が採用された。人類がかつて暮らした地上を氷が覆い尽くし、氷河期の絶望的な世界をひた走る列車の中で、かつてない映画体験が待っていることを期待させる、日本オリジナルの大胆な構図になっている。
 ポン・ジュノによる国際的なキャスティングにも期待は高まる。後方車両から先頭車両へと進むべく、革命を起こす主人公カーティスに、『アベンジャーズ』(12)の大ヒットも記憶に新しいクリス・エヴァンス。共演には、アカデミー賞女優ティルダ・スウィントン、オクタヴィア・スペンサーを始め、ジョン・ハート、エド・ハリス、ソン・ガンホら実力派俳優が勢揃いしている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa