9月6日(金)からTOHOシネマズみゆき座ほか全国55劇場にて上映中の、スティーヴン・ソダーバーグ監督最後の劇場映画『サイド・エフェクト』。
薬物社会という社会派なテーマでありながら、ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタムといった豪華役者陣のすさまじい演技合戦と騙しあいが見どころの本作ですが、先がどうなるか分からないサスペンス要素と高いエンタメ性が絶妙に混ざりあうストーリーに、「完全に騙された!」「今年ナンバー1確定!」「終盤で全ての謎が繋がった先にある真実も衝撃的」「この映画には“副作用”があります」など、SNSを中心に絶賛の声が後を絶たず、大ヒットを記録しております。

その評判の高さ、続映希望の声が多いことから、この度、メイン館となっておりましたTOHOシネマズみゆき座(10月3日(木)で上映が終了)に続き、10月4日(金)より、同じく日比谷界隈のTOHOシネマズ シャンテにて続映が決定いたしました。

 ソダーバーグ監督は若干26歳の時、『セックスと嘘とビデオテープ』で史上最年少パルム・ドールを受賞。11年後の2000年、『トラフィック』でアカデミー賞監督賞を受賞。そして、翌年『オーシャンズ11』で世界中にその名を知らしめました。そして引退を明言した彼が最後に選んだのは、ヒッチコックへの挑戦状だった。『セックスと嘘とビデオテープ』を思わせる欺瞞と嘘に包まれた繊細な心理描写、『トラフィック』を思わせる薬に頼りすぎた現代社会へのアンチテーゼ。『コンテイジョン』のスコット・Z・バーンズのスリリングな脚本。そして最後を飾るにふさわしい、ソダーバーグファミリーのジュード・ロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタムという豪華キャスト。さらに、ソダーバーグ作品初参加の今ハリウッドで最も注目される若手女優ルーニー・マーラ(『ドラゴン・タトゥーの女』)という実力派スターが顔をそろえ、ひねりの効いた筋立てと、圧倒的な緊張感を与える描写が“ヒッチコックの現代版”と評され、第63回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映され、世界中の評論家たちから大絶賛されました。

 主人公の精神科医、バンクスを演じるジュード・ロウはこの作品について、「ねじれている部分が観ている人を推測させ続けたり、またもう一度見にくることがあればうれしい。誰が正しいことをしたのか、誰が正しい決断をしたのか、そして誰が気が狂っていたのかを考えながら。」と語っています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa