スティーヴン・ソダーバーグ監督最後の劇場映画『サイド・エフェクト』が9月6日(金)からTOHOシネマズみゆき座ほか全国55劇場にて上映がスタートし、複数劇場にて満席続出の大ヒットを記録しました。

6日から8日の3日間で観客動員17,201人、興行収入22,095,400円を記録。
夏休みの大作興行も一段落し、大人向けの上質映画が公開してきた先週末、9月6日・7日公開作品の中での「みたいムービー」ランキングでは、他の作品を大きく引き離し1位になっております(Yahoo!映画調べ)。
さらにはNAVERまとめでは宮崎駿監督の引退を受けて一般の映画ファンが、「ハリウッドからも巨匠が引退」というテーマでページが作成され、3日間で3万人以上の人が閲覧をするなどかなりの盛り上がりを見せております。
(http://matome.naver.jp/odai/2137818988077012901)

劇場へ-を運んだ客層としては40代以降を中心に、夕方以降になると若い客層が集まり、理想的な形で映画ファンが大挙押し寄せました。
『トラフィック』『オーシャンズ11』などでおなじみのソダーバーグ監督の劇場映画引退作品ということで、「最後にふさわしい映画、ただ、これで引退するのは本当にもったいない」
「こんなに素晴らしい映画が撮れるならもっと頑張って欲しい」
など引退を惜しむ声が最も多く聞こえますが、サスペンスだけに「ネタバレ読まないうちに早く見に行かなきゃ」という声や、「ルーニー・マーラがとても良い。繊細さと大胆さを同居させた演技が本当に素晴らしい。」
「完璧に騙されたもう一回劇場で観たい!!」
といった熱い声も多く、口コミを広げており、最終興収1億円も視野に入っております。

ソダーバーグ監督は若干26歳の時、『セックスと嘘とビデオテープ』で史上最年少パルム・ドールを受賞。
11年後の2000年、『トラフィック』でアカデミー賞監督賞を受賞。
そして、翌年『オーシャンズ11』で世界中にその名を知らしめました。
そして引退を明言した彼が最後に選んだのは、ヒッチコックへの挑戦状。
『セックスと嘘とビデオテープ』を思わせる欺瞞と嘘に包まれた繊細な心理描写、『トラフィック』を思わせる薬に頼りすぎた現代社会へのアンチテーゼ。
『コンテイジョン』のスコット・Z・バーンズのスリリングな脚本。
そして最後を飾るにふさわしい、ソダーバーグファミリーのジュード・ロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタムという豪華キャスト。
さらに、ソダーバーグ作品初参加の今ハリウッドで最も注目される若手女優ルーニー・マーラ(『ドラゴン・タトゥーの女』)という実力派スターが揃いました。
ひねりの効いた筋立てと、圧倒的な緊張感を与える描写が“ヒッチコックの現代版”と評され、第63回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映され、世界中の評論家たちから大絶賛された本作。
ネタバレを読む前に是非芸術の秋に劇場で大人のサスペンスを堪能してみては?

『サイド・エフェクト』
公式サイト:http://www.side-effects.jp/

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執筆者

Yasuhiro Togawa