この度、岩佐真悠子主演、姫野カオルコの直木賞候補作の同名小説を原作とする、映画『受難』の公開が決定いたしました。

人気小説家、姫野カオルコの直木賞候補作、衝撃の映画化!
剥き出しの性を過激にコミカルにピュアに真正面から描く。

ある日突然、あそこに人面瘡が棲みついた!?
天涯孤独でずっと修道院生活育ちの汚れなき乙女、フランチェス子(岩佐真悠子)。
社会に出てもどうして男女は付き合うのか?なぜセックスをするのか?という疑問に真剣にぶつかり悶々とする毎日。そんなある日、彼女のオ××コに突然、人面瘡ができます。
しかもその人面瘡は、「お前はダメな女だ!」と主人である彼女を日々罵倒する相当にひねくれた人格の持ち主。ところが彼女は人面瘡を“古賀さん”と名付け、罵詈雑言を浴びながらもけなげに共同生活を送ることになります・・・。

原作は本作の同名小説に加え、「ツ・イ・ラ・ク」「ハルカ・エイティ」「リアル・シンデレラ」など直木賞候補になること4回を数える人気小説家・姫野カオルコの同名小説。監督は新鋭、吉田良子。主演はグラビアアイドルで頂点を極め、先日公開をした、石ノ森章太郎生誕75周年記念作品映画『009ノ1』では、その色気を存分に見せつけ、女優として活躍の場を広げる岩佐真悠子。

本作で、さらに色気が開花し、自らのオ××コを手鏡で覗き見るシーン、セックスシーン、そして全裸で疾走するシーンなどを大胆に披露し、その女優魂を見せつけました。
過激でありながらピュアにユーモアたっぷりに性と愛の本質とは何かを問いかけます。

【人面瘡(じんめんそう)とは?】
江戸時代から言い伝えられている奇病中の奇病・妖怪。古くは江戸時代前期の作家、浅井了意の「伽婢子」や近年では手塚治虫の「ブラックジャック」、横溝正史の小説などでも登場する。体の一部などに付いた傷が化膿し、そこが人の顔のようなものになり、話をしたり、物を食べたりするとされる。薬あるいは毒を食べさせると療治するとされる。架空の病気とされるが真偽のほどは定かではない。

■吉田良子監督からのコメント
一度ぐぅと心を掴まれてしまうと決して忘れる事の出来ない小説、『受難』。読み始めると一体なんだこれは!とページをめくる手が止まらず、笑い、考え、笑い、考え、そして最後には突然の涙。とんでもない(最高の)物語なのです。だからこそ映画化の際、一瞬頭を抱えました。主人公を演じてくれる方がいるのだろうか……?しかしその心配は岩佐真悠子さんの登場で杞憂に終わります。驚くほど軽やかにフランチェス子を演じきり、今までに見た事の無い姿でそこにイキイキと存在してくれたのでした。是非、劇場でご確認頂けると嬉しいです。本当に素敵です。

■主演:岩佐真悠子さんからのコメント
未だ嘗てこんなにも自分との共通点を見つけられない役はありませんでした。
主人公とはほぼ真逆の生き方をしてきた私。脚本を読んで色んな意味で衝撃を受けました!
一言二言では言い表せない作品です。撮影は本当に手探りで毎日がパニックでした。
是非この独特の世界観を見ていただきたいです!

■原作著者:姫野カオルコさんからのコメント
「××さんとつきあってたんだけど、ちょっと合わなくて別れて……」とかいうようなことを言う人が、世の中にはよくいます。でも「つきあってる」ってどういうことですか?「ちょっと合わなくて」ってどういうことですか? 「えー、そんなこと訊かれても、つきあうっていうのは、つきあうってことでしょ」としか思えない人はラッキーな人。世の中には「つきあう」ということ自体がわからないアンラッキーな人だっているのです。声に出さないだけで、数としてはけっこういるのではないでしょうか。
『受難』はそんな人のための作品です。
たかが「オマンコ」と言うセリフにビビる女優さんが多い中、胆を据えて主演してくれた真悠子ちゃん、ありがとう!

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執筆者

Yasuhiro Togawa