11月1日公開の『ある愛へと続く旅』は、主人公ジェンマ役のペネロペ・クルスが、初々しい女子大生時代から高校生の息子と向き合う母親までの女性としての長い年月を、老けメイクも厭わず演じたその驚くべきリアリティが早くから話題を呼んでいる。そんな久々の主演で思い入れのある本作を陰で支えているのが、ペネロペの実の弟のエドゥアルド・クルスだ。スウィートなポップソングをスペイン語と英語で歌うミュージシャンであるエドゥアルドが、なんと今回劇中の音楽を担当しているのだ。エドゥアルドは最近破局してしまったが、『デスパレートな妻たち』で大ブレイクしたエヴァ・ロンゴリアを10歳差という年齢差があったにも関わらず射止めた事で話題になった大注目のイケメンだ!!ペネロペにはモデルで女優でもある妹モニカ・クルスがいる事は有名だが、その弟も姉二人に劣らない美形のルックスで、三人が並ぶとうっとりしてしまうほどの神々しい美しさなのだ。その見た目と同様、美しくロマンチックな音楽が、イタリア〜セルビア〜クロアチアの壮大な映像美をドラマチックに盛り上げ、観る者の感動を高め、魅了している。

 監督は世界中で絶賛を受けた『赤いアモーレ』以来、ペネロペとの二度目のタッグを組むセルジオ・カステリット。原作(「VENUTO AL MONDO」)は、監督の妻でもあるベストセラー作家マルガレート・マッツァンティーニによる小説で、2009年にイタリアでカンピエッロ賞を受賞し、世界35ケ国で翻訳されその感動が広がった。本作は、まだ記憶に新しい激動のヨーロッパを背景に、男と女の普遍的な愛、母性や父性といった人間としての愛の深さを緻密に描写し、決して忘れることの出来ない、深い愛の物語だ。この秋、美形姉弟がタッグを組んだ美しいラブストーリーを目でも耳でも楽しんでみてはいかがだろうか!?

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執筆者

Yasuhiro Togawa