『コードギアス 亡国のアキト』第2章上映二日目の9月15日、新宿バルト9で舞台挨拶が行われた。
登壇したのは、坂本真綾(レイラ役)、日野聡(リョウ役)、松岡禎丞(ユキヤ役)、松風雅也(シン役)、寺島拓篤(アシュレイ役)のキャスト勢に、赤根和樹監督、河口佳高プロデューサーの全7名。司会はアニメライターの小林治が務めた。

トークはレイラの出撃に関する話題からスタート。坂本は「第1章の予告の時からパイロットスーツを着ていたので、出るな出るなとは思っていたんですが、戦場では思ったよりお役に立てなかったりして(笑)。しかもリョウがさっそく裏切ろうとしたりと、レイラ的には波乱の第2章だったのではないかと思います」と振り返った。それに対して、日野が「僕らは自由になろうとしただけですから!」とキャラを弁護すると、すかさず松岡が「僕は(そんなリョウを)『素直じゃないなぁ』って見てましたから」と茶々を入れるなど、トークは和やかな雰囲気で進行した。
E.U.サイドのドラマで目を引いたのは、やはりアキトとリョウ、ユキヤの関係の変化。
日野は「ずっとヒュウガと呼んできたのに、ついにアキトと呼んでしまいました」、松岡は「アキトの部屋でしゃべってる時に、確かにアキトはひとりきり、僕たちは三人いるって気がついて、そこでユキヤは相当におもしろくなったんだと思います」とアキトとのやりとりを振り返った。
一方でユーロ・ブリタニアサイドでは、新登場となったのがアシュレイ演じる寺島が「戦闘狂的な部分があるキャラクターで、エンディングのイラストにも出てきましたけれど、年老いた狼に育てられたのでかなり野性味あるキャラクターになっています」とキャラクターを説明。
そしてついに自分専用のナイトメアフレーム・ヴェルキンゲトリクスで登場したシン。最初の挨拶から「ギアスかけちゃうぞ〜のシンです」と会場を沸かせた松風は、トークでも「(シンにならって)自分もヴェルキンゲトリクス乗ろうと思ったんですが、現在の日本の技術や道路交通法ではどうにも難しく……」と名言(?)を連発。最後は「第2章のアフレコが終わった直後に、赤根監督から第3章では……がありますから、と言われたので楽しみにしていただければ」と、次回へ興味を繋いだ。
河口プロデューサーへの質問は、登場したキャラクターと登場しなかったキャラクターについて。新登場したキャラクターについて「ジュリアス・キングスレイというキャラクターで、今回初登場です。ナイトオブラウンズになったスザクが、護衛として出張しています」と説明されると、何故か(?)会場から大きな拍手が起きた。第1章の予告で登場していた C.C.が登場しなかった件については、「ストーリーが盛りだくさんになったのと、物語の構成を考えると、第2章ではなく第3章のほうがいいだろうということになりました」と解説した。

赤根監督は最後に「『コードギアス』といういろいろなピースをはめ込んでいって、『亡国のアキト』という新しい絵を作っていこうとしている最中です」と挨拶。「第3章は、また大きくいろいろなものが動くので楽しみにしていてください。スタッフは命を削ってがんばっていますので」と、これからさらに『亡国のアキト』が盛り上がることを約束した。

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執筆者

Yasuhiro Togawa