今年、第35 回の節目を迎える「PFFぴあフィルムフェスティバル」が、渋谷シネクイントにて、9 月14 日(土)より開幕いたします。

招待作品部門のひとつ「素晴らしい特撮の世界〜手仕事の楽しさ・手作りの映画」では、今年5 月に逝去した、特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンの代表作3 作品を追悼上映します。さらに、映画祭初日にはオープニング特別講座「今、改めて特撮」の開催も決定!特撮を感じ、考える企画となっております。

【招待作品部門】「素晴らしい特撮の世界〜手仕事の楽しさ・手作りの映画」
◆「追悼レイ・ハリーハウゼン」
今年5 月に逝去した、特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼン。彼が命を吹き込んだ、イマジネーションあふれる世界は、『ゴジラ』をはじめ、ジョー
ジ・ルーカス、ティム・バートンら多くの映画人に影響を与えました。現在公開中のギレルモ・デル・トロ監督作『パシフィック・リム』でも、エンドクレ
ジットにて、初代『ゴジラ』の本多猪四郎監督と共に、献辞を捧げられていることが話題になっています。
その魅力を若い観客にも伝えるべく、特撮界のパイオニアを追悼し、代表作3 作品を上映します。
<上映作品>
『シンドバッド7 回目の航海』(1958 年)、『アルゴ探検隊の大冒険』(1963 年) …DCP 上映(デジタル復元)
『タイタンの戦い』(1981 年) …35mm フィルム上映。※少々褪色あり

◆第35 回PFFオープニング特別講座「今、改めて特撮」※無料招待制イベント
映画祭初日の9 月14 日(土)、オープニング特別企画として、現在第一線で活躍する監督たちが「特撮」について、ふんだんな映像を使いながら語りつくす、約3 時間半の特別講座を実施します。
二部構成で行われる本イベント。第一部では、昨年東京都現代美術館で開催され29 万人の動員を集め大きな話題となり、ただいま全国を巡回中の「特撮博物館」の成り立ち秘話や、発起人たちの、切実な、失われていく技術への想いを伺います。第二部では、映画監督の皆様が、「何故特撮なのか」を「映画」という視点から、様々に追及して行きます。

・第一部『特撮博物館とは』
聞き手:柳家喬太郎(落語家)
ゲスト:尾上克郎(特撮監督/『のぼうの城』『巨神兵東京に現る』)
樋口真嗣(映画監督/『ガメラ大怪獣空中決戦』『のぼうの城』)
※敬称略

・第二部『今、改めて特撮』
聞き手:犬童一心(映画監督/『ジョゼと虎と魚たち』『のぼうの城』)
ゲスト:尾上克郎(特撮監督)、樋口真嗣(映画監督)、矢口史靖(映画監督/『ウォーターボーイズ』『ロボジー』) ※敬称略

「第35回PFFぴあフィルムフェスティバル」
9 月14 日(土)〜20 日(金)、シネクイントにて開催!http://pff.jp/35th/

執筆者

Yasuhiro Togawa