来週末9月14日より、特定非営利活動法人OurPlanet-TV主催のもと、当館と当ビル1FのSpace&Cafeポレポレ坐にて<福島映像祭2013>を一週間開催致します。

劇場未公開の映画作品の上映に加え、在福島のテレビ局四社の協力のもと、テレビ作品も異例のボリュームで上映されます。
2011年の東日本大震災と福島第一原発事故を、その後の福島を、映像がどのように描いてきたのかを描く、他では見られない作品ばかりが集まりました。

また、本映像祭では、福島を捉えた映像なら携帯電話で撮影した映像でも、作品化しようとして頓挫しているフッテージでも、何でもOKの公募を行いました。
ジャーナリストやメディアの眼ではなく、市井の眼で撮られたこれらの映像からは、”作品”からだけでは感じられない有機的な時間や記憶が蘇らせられることでしょう。
この公募映像は、Space&Cafeポレポレ坐にて常時展示上映され、無料でご覧頂けます。

公募上映のメインイベントとして、福島県飯館村で酪農業を務められていた長谷川健一さんが、事故後の自分と家族の暮らしを記録していたビデオを、プロの編集者がまとめた『飯館村 わたしの記録』の上映がございます。
映像祭には、福島から長谷川さんも来場されます。

多様な福島の映像が集まる本企画ですが、何と言っても今回の目玉になってしまうのは「東電テレビ会議」の上映でしょう。
事故後数日間にわたる現場(福島第一原子力発電所)と本社(東京電力本社)などを繋いだテレビ会議の映像を、「東電テレビ会議49時間の記録」の発刊が待たれる朝日新聞記者の木村英昭さん監修のもと4時間の上映版に編集を行い、上映当日も木村さんをお迎えして、解説付きで、活弁上映さながらに賑やかに上映を致します。

映像祭の公式サイトはこちらです。
http://fukushimavoice.net/fes

予告編も是非ご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=7kWCNH9mhRg

執筆者

Yasuhiro Togawa