この度、昨年の第 25 回東京国際映画祭 WORLD CINEMA 部門に出品され好評を博した「A Liar’s Autobiography: The Untrue Story of Monty Python’s Graham Chapman」(原題)が邦題を『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語〜グレアム・チャップマン自伝〜』とし、来年 2 月 8 日(土)の DVD・ブルーレイ発売に先駆けて 11 月 23 日(土)より限定上映されることが決定いたしました。なお、上映劇場では、本作のブルーレイを非売品特典付きで限定販売致します。

89 年に 48 歳の若さで他界した、伝説のコメディチーム“モンティ・パイソン”の中心人物、グレアム・チャップマンが生前録音した肉声テープと 14 名のクリエイターによるアニメーション、そしてモンティ・パイソンの盟友たち、ジョン・クリーズ、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン、テリー・ギリアムの 4 名が声の出演を果たし、グレアムの自伝「A Liar’s Autobiography, Volume VI 」(80)がアニメーションとして蘇る!様々なタブーを打ち破り、その後の世界のコメディ界に絶大なる影響を与えたモンティ・パイソン。TV シリーズ「空飛ぶモンティ・パイソン」(69-74)でもテリー・ギリアムのアニメーションが要所に使われていたが、本作もその伝統を継承し、ポップでブラック・ユーモア満載。辛辣で容赦がなく、忠実に迫りながらも想像力にあふれ、シュールでおバカ。映倫審査では全編アニメーションにも関わらず、なんとセックス描写部分にぼかしを入れるという指示が入り、R15+指定に。(過激なアニメーションとして知られる『サウスパーク/無修正映画版』は無修正で R15+!)明らかに「大人限定」のこの作品を通して、私たちは彼の山あり谷ありの並はずれた人生を追随する。ゲイであることは公言し、アル中であることはなぜかひた隠しにしていたグレアム・チャップマン。自分の人生さえも徹底的に笑い飛ばした彼の最後のスケッチ*がここに誕生しました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa