「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」などの数々の名作を世に残した手塚治虫。彼の独自の解釈で、後に目覚めた人—ブッダとなるシャカ国の王子シッダールタの生涯を10年の歳月をかけて描いた「ブッダ」。世界中の人々に読み継がれ、漫画のアカデミー賞ともいわれるアイズナ—賞最優秀国際作品部門を2度も受賞した不屈の名作をもとに、アニメーション映画化が決定。2011年に全3部作の第1弾『手塚治虫のブッダ —赤い砂漠よ!美しく−』が公開した。

 第1作目の公開を盛り上げるため、関西で行われた映画PRイベントに登壇したのが、笑い飯 哲夫。笑い飯と仏教?——と思うだろうが、芸人きっての“仏教フリーク”というのが起用の理由だった。「幼少の頃月一回、実家にお坊さんが来て、般若心経を唱えてくれるのを聞いていて、たまにカッコいい言葉が出てくるなぁと思ったことがきっかけで興味を持ったんです。」という哲夫は、独学で仏教を研究し、毎朝の日課で写経をしたり、さらには般若心経解説本までだす程仏教をこよなく愛する芸人なのである。

 1作目の映画PRイベントの際にここぞとばかり、「1作目はシッダールタが悟りを開くまでの話が中心。続編がある際は、悟りを開いたブッダ役の声優を僕にやらせてくれます?」とぐいぐいアピール。制作サイドも「シッダールタ役は吉岡さんの続投がきまっていたので、2作目への出演に意欲的で、これだけ仏教に造詣が深い方なので、ブラフマンの役が適任では」ということで哲夫に出演を依頼。シッダールタに進むべき道を導くブラフマンの役を勝ち取り、本作で声優初挑戦することが決定した。「手塚先生の『ブッダ』は、高校の図書館に全巻揃ってたので読みましたよ。マンガを読んでいるという不良性を誇示しながら、実は仏教に興味深々だったんです。今回頂いたブラフマンが出てくるのはストーリーの中でも大事な場面なので、僕がしゃべった瞬間に映画館で失笑を頂かないように、ヘリウムガスを吸いながら録音できたらと思ってます」と芸人らしい発言も飛び出した。「初めて映画の声のお仕事を頂いたので、今から映画館に観にいくのが楽しみです」と語った。

 そしていよいよ、現在制作中である本作の特報映像が、本情報と併せ公式HP(http://www.buddha-anime.com)で解禁!! 苦悩しながらも旅を続けるシッダールタの終わりなき冒険に是非ご期待下さい。

特報::http://youtu.be/e2AATUyMdV0

 松山ケンイチ、笑い飯 哲夫と新たに加わった豪華キャスト陣が贈る『BUDDHA2 手塚治虫のブッダー終わりなき旅—』は2014年2月8日(土)より全国公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa