株式会社TGライツスタジオ(東京・渋谷)とコンパス・グラメディアグループの出版部門・M&C(インドネシア・ジャカルタ)は、日本で人気を博したコミック作品を現地の背景に合わせ、完全リメイク(ローカリメイク)して出版する共同事業を開始しました。

 第一弾は週刊『モーニング』(講談社)で大ヒットし、ドラマ化もされたコミック作品『ドラゴン桜』(三田紀房作)。落ちこぼれ高校生が、強烈な個性を持つ教師陣に鍛えられながら一年間の猛勉強で東大入学を目指すというストーリーで、漫画家の三田紀房のエージェント株式会社コルク(東京・渋谷)協力のもと、主人公をインドネシア人の学生、東大を現地の有名大学へと設定を変えるなど、インドネシアの社会背景と文化に即した作品へと完全リメイクし、現地の漫画家の制作にて出版します。

 事業パートナーは、現地大手メディア企業のグラメディアグループ。インドネシア内で読まれるコミックは、8割以上が日本のコミックの翻訳版ですが、グラメディアグループがそのほぼ全てを取り扱い、傘下の書店(国内最大チェーン)を中心に販売しています。今回の作品は、その書店での単行本の販売及び電子コミック出版の両方にて同時展開し、ファンが集まるコミュニティへの積極的な告知も含め、紙とWebの相乗効果を狙います。出版後は、ドラマ化、映画化、プロモーション利用、及びキャラクター関連商品の展開を想定しています。

 この第一弾(9月中旬予定)を皮切りに、今後、ローカリメイクに適した日本国内のコミックを選定し、インドネシアにおいてリメイク作品を連続的にリリースしていきます。インドネシアで事業を確立した後は他アジア諸国への展開も視野に入れ、事業の拡大を目指します。

■株式会社TGライツスタジオについて
映画・アニメキャラクターのライセンス事業を手がける株式会社トキオ・ゲッツ(東京・渋谷)の関連会社で、海外展開のため2011年に設立。2012年にはインドネシア法人・台湾法人を設立し、海外でのライセンシングビジネス及びJapanイベント運営などを通じ日本政府が推進する「クール・ジャパン戦略」の一翼を担っています。

≪会社概要≫ URL http://www.tokyogets.com/licence/

執筆者

Yasuhiro Togawa